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2011年2月 2日 (水)

セークのフィドルと踊り

非常に紛らわしいのですが、セークとセーケイは異なる場所になります。どちらも同じエルデーイ(トランシルヴァニア)のハンガリー系住民の多い所で、youtubeもたっぷりとアップされています。
セークはビストリツァの近くでしょうか。交通不便の地のため、最も古くて正統的なハンガリー文化が豊かに継承されている所として知られます。セークと言えば、例の「エチェル村の結婚式」に、セークの音楽(グヤーシュ編)という秀逸な組曲がありました。この中の曲は、1940年代にライタ・ラースローが現地収録したセーク・コレクションから選ばれています。谷本一之さんの解説によると、セークはエルデーイの首都コロジュヴァールに近い塩田のある村だそうです。
しかし、セークのラッスーとブダペストのチャールダーシュのラッスー、どちらも同じルーツにあるのでしょうが、相当に異なる印象を受けます。フィドルの音色とエルデーイらしいメロディアスなフレーズは特徴的です。

370 Slow hungarian dance music Szék "lassú" tánc



セークのフィドラーによるラッスー(ラッサン)。木彫り細工のような荒削りな味わいがエルデーイのハンガリー音楽にはあります。

Széki: tempó, magyar, lassú

セークのラッスーの踊り。何本かだけ見て判断するのは難しいとは思いますが、踊りの動きだけでなく、セーケイとは衣装も随分違った感じに見えます。杯のような男性の帽子が特徴的です。「エチェル村の結婚式」収録の「セークの音楽」に入っていたと思われる曲も出てきます。

Szalmakalap táncegyüttés Szék - porka és hétlépés



こちらもカラフルなセークの踊りが間近で見られる一本。ポルカとヘートレーペーシュとありますが、後者はSeven Stepsの意味のようです。

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