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2011年2月23日 (水)

飛べよ、孔雀よ Repülj páva repülj

ないなと思っていた代表的なハンガリー民謡「飛べよ、孔雀よ」の映像がひょんなことから見つかりました。筆者がこの歌を初めて聞いたのは70年代末頃の谷本一之氏のラジオ放送で、その不思議な曲名がずっと頭にありましたが、例の横井さんのダンスハウス(タンツハーズ)に関しての著作で、タンツハーズ運動前夜の69年に「飛べよ、孔雀」コンクールという民謡の合唱コンクールがあったことを知りました。シェベーとハルモシュも出場したそうですが、このコンクール以降、その流れを汲む民謡を合唱で歌う動きは「孔雀サークル」と呼ばれるようにもなったとのこと。
「飛べよ、孔雀よ」は、マジャール人の故地に近いヴォルガ中流域のチェレミスの民謡にも似た印象の淡々とした五音音階の民謡で、言語面だけでなく音楽的にもアジアに繋がる民族であることを証明する例として知られ、コダーイはこの曲を元に管弦楽曲「孔雀の主題による変奏曲」を書いています。谷本氏の放送によると、「政治犯が牢獄の窓から自由の証しとしての孔雀が舞い降りるのを見る」という内容の歌とのことで、現在もハンガリー人の心を象徴している代表的なハンガリー民謡なのでしょう。
ムジカーシュで見ていると、この民謡にそっくりなタイトルの歌(4本目)を見つけました。訳すと「飛べよ、鳥よ」となるでしょうか。どちらも日本人にもどこか懐かしげに感じられる、かなり似た雰囲気のメロディのように思います。

Csík János, Szokolay Dongó Balázs - Repülj páva repülj



長尺のフルヤ伴奏による「飛べよ、孔雀よ」

Röpülj páva...

Palya Bea & Szokolay Dongó Balázs - 2010.09.25. - Fonó


一緒に検索結果に上がってきました。曲調は似ていますが、どうでしょうか。

Muzsikás: Repülj madár, repülj (Fly Bird, fly) + pics of Hollókő (read the info)

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コメント

2曲目、江差追分に似てるなぁ、と思いました。
尺八の前奏があって、そのまま歌の伴奏になっていきますよね。
雰囲気がすごく、似てるなあ、と思いました。

谷本先生が、たぶん80年代に、NHKFMの、世界の民族音楽に出ていたのを聞いていました。ジプシーの音楽を紹介していました。

谷本先生は、北方民族の音楽や、世界の追分タイプの方だとばかり思っていました。ジプシー音楽の紹介に出ていたので、意外な感じをもっていましたが、東欧の音楽にも方だったのですか!?

投稿: 百本八本 | 2011年2月24日 (木) 22時05分

百本八本様
いつも有難うございます。この民謡のメロディは、日本の民謡にも似ています。二六抜き短音階に近いでしょうか。さすがに四七抜き短音階ではないですが。ですから、当然追分にも似て聞こえる部分はあると思います。

谷本先生は70年代頃はハンガリー音楽の専門家として知られていたように思います。私は逆に80年代は余りちゃんと民族音楽を聴いてなかったので、その放送は知りませんでした。90年代になってアイヌ音楽の専門家と紹介されていたので、不思議に思った位です。ウラル(ハンガリー)~シベリア~アイヌという繋がりは、確かにありますが。
谷本先生は数年前に亡くなられました。70年代の録音テープは大事にとってあって、データを聞くととても懐かしく思い出します。

投稿: Homayun | 2011年2月24日 (木) 23時25分

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