ハシッド・ラコダルミ・タンツ with Cioata
そろそろ他のグループか、西シベリア(ハンガリーの言語的ルーツ)も考えていますが、ムジカーシュで出てくる映像にまだまだ興味深いものがありまして、特に今日の一本目などは絶対外せない素晴らしい内容でしたので、関連映像と一緒に上げておきます。
93年のムジカーシュ&マルタ・セバスチャンの名盤「マラマロシュ~トランシルヴァニアの失われたユダヤ音楽」については何度も触れていますが(近くでは2月13日)、出てきた曲としてはSzol a kakas marについてがほとんどでした。今日の一本目は同アルバムの一曲目Chasid lakodalmi táncokの映像。訳せば「ハシッド派の結婚式の踊り」となります。戦前まではトランシルヴァニア北部のマラマロシュ(マラムレシュ)には多くのユダヤ人楽士(クレズマー 複数はクレズモリーム)がいて、彼らのほとんどはホロコーストで亡くなってしまいましたが、当時彼らと一緒に演奏していたゲオルゲ・コヴァーチ(Gheorghe Covaci)と数人のロマ音楽家がクレズマー達のユダヤ・ナンバーを現在も記憶していて、ムジカーシュのメンバーが彼らから伝授された曲を元に「マラマロシュ」は生まれました。中でもこのChasid lakodalmi táncokが、一番ハシディックらしい律動を感じさせる曲です。
Muzsikas: Chasid Dances with Cioata
ムジカーシュのシポシュ・ミハーイと向き合ってのワンポイントレッスン風景? 青いセーターの老人がGheorghe Covaci氏で"Cioata"は愛称。ゲオルゲ叔父さん、笑顔がもう最高! Muzsikas collect old tunes from an old Gypsy village musician Gheorghe Covaci, "Cioata". He was a great musician played together with Jewish musicians before the War. He remembered numerous Jewish tunes, many of them considered to be unknown earler.
Muzsikás - Chasid Wedding Dances
アルバム「マラマロシュ」からChasid lakodalmi táncok
Tropotita / Dance from Maramures
こちらもGheorghe Covaciの演奏ですが、マラムレシュのルーマニア音楽のようです。これも大変に素晴らしい演奏。
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コメント
どれもすばらしかったです。
ありがとうございました。
投稿: 百本八本 | 2011年2月28日 (月) 23時19分