バログ・カールマン plays コマネチのダンス
次はツィンバロムの映像も見てみようかと思います。この楽器はペルシアのサントゥールが西進してヨーロッパに根付いた楽器の一つで、同じ打弦楽器ですが、サントゥールよりずっと弦は多そうです。ただし調律はペルシアのように4分の1音はないのではと思われます。東欧ではハンガリーとルーマニアが中心ですが、中間に位置するエルデーイでは比較的使われることが少ないようにも見受けられます。この楽器の名手は両国に数多いですが、ハンガリーではCDも沢山出ているバログ・カールマンが第一人者として知られています。
Calusul Danceは、1976年頃に体操選手のコマネチが床運動に使っていた曲です。ビデオの解説によると、ルーマニア南部ワラキアの中のオルテニア地方の曲とのこと。タラフ・ドゥ・ハイドゥークスもこの曲を演奏していたと思います。
Căluşul / Spring time dance ritual
Călușul oltenesc / Ritual dance
ルーマニアの楽士Dumitru Zamfiraによるpipe ("fluier")演奏。タラフの笛の名前もこれでは?
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