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2011年3月22日 (火)

さんさ時雨

今回東北民謡を取り上げてみて、17日の南部牛追唄は震災の犠牲者を哀悼するレクイエムのように、21日の大漁唄い込みは復興への応援歌のようにも聞こえてきます。
宮城の民謡で他に有名な曲と言えば、「さんさ時雨」があります。上記2曲のような作業唄ではなく、仙台の花柳界で磨きがかけられた祝儀唄で、現在でも建前でうたわれることもあるそうです。祝儀という内容から今回は控えておこうかとも思いましたが、やはりこの曲だけ外すのも片手落ちですので、今日上げておきます。例のキンカンの民謡番組でも頻繁に唄われていたように記憶しています。
お座敷三味線唄の優美な印象が強い民謡ですが、実際には手拍子だけの素唄いで唄うのが本式のようです。三味線の手が付いたのは明治の初年頃で、以来仙台の花柳界で歌い継がれました。宮城だけでなく、岩手、福島でも広く歌われているようです。
この曲のルーツは、戦国時代の伊達政宗一族の伊達五郎重宗の詠んだ即興歌に感じた政宗が改詩し、軍兵たちに歌わせたのが始まりとする説もあるようですが、これは伝説の域を出ないのかも知れません。歌詞や囃子言葉から見て、江戸中期以降に流行した歌謡がいつしか仙台地方に伝播したものだろうと言われています。(「さんさ」と端唄の「さのさ」は関係ありでしょうか?)

さんさ時雨

さんさ時雨 俚謠



さんさ時雨

松元木兆

尺八 菊池淡水

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