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2011年3月 3日 (木)

ヴォイヴォディナ出身

ライコー・フェーリクス&ヒズ・バンドのライナーノーツ(関口義人氏)を参照しましたら、ライコー・フェーリクスはセルビア北部のヴォイヴォディナ出身ということが分かりました。セルビアの時に書きましたが、ヴォイヴォディナは、ルーマニアのトランシルヴァニアやスロヴァキアの一部と並んで、20世紀初頭までオーストリア・ハンガリー帝国領だったことから、今でもハンガリー系住民の多い所として知られています。シャコンヌをチェロで弾いていたイムレ・カールマンさんもこの地方出身かも知れません。弦楽器名手の多い所なのでしょうか。
ライコー・フェーリクスは、古くはピナ・バウシュのヴッパタール舞踊団や、日本の田中泯の舞踏の音楽を担当したりと、演劇や舞踏の音楽に関わることが多かったそうです。だからでしょうか、80年代の日本でも大いに流行った(飽くまで一部にですが)この辺の雰囲気を強く感じました。ピナ・バウシュはステージ(「春の祭典」の時)を見たこともあるので、個人的に妙に懐かしい感じを覚えます。
という訳で、3日連続になりますが、今日も彼のヴァイオリン演奏をどうぞ。この人、クラシックの基礎がしっかりあるな、という印象を持ちました。特にスケール(音階)を高速で即興フレーズに織り交ぜるところでしょうか。伴奏のヴィオラ奏者の腕前も驚異的だと思います。リズム・ギターならぬリズム・ヴィオラです(笑)

Lajkó Félix Tokajban

Lajko Felix, Kamfest 2009

Lajkó Félix solo in Wuppertal



ピナ・バウシュの舞台の音楽かどうか分かりませんが、ヴッパタールでの演奏。

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