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2011年3月18日 (金)

長持唄

東北民謡(特に岩手、宮城、福島)シリーズ、2日目は長持唄。この唄も美しいメロディと細かい節回しが特徴的で、曲目解説にあるように、宮城の長持唄が秋田長持唄などの雛形になっているようです。尺八だけの伴奏の無拍の詠唱は東北にも他にいくつかありますが、いずれも名曲です。(昨日の南部牛追唄、津軽の津軽山唄など)三味線が入ると端唄・俗曲に近い印象になることも多いですが、尺八だけの伴奏はしっとりと心に沁みこむ節で、実に味わい深いものだと思います。
秋田長持唄は、演歌歌手の香西かおりさんと藤あや子さん(お二人とも民謡出身の歌手)もよく歌っていて、TVで何度か見かけました。



長持唄(ながもちうた)

嫁入りの道中に、嫁入道具の長持をかついだ連中がうたう往来唄。作業唄の一種だが、生産に伴うものでなく、往来唄のうち運搬の仕事に伴う唄の一類である。宮城県の〈仙北長持唄〉が特に有名で、歌詞、節回し共に美しいが、全国的に歌詞も共通し、節も大同小異であるのは、元来、たとえば参勤交代の大名行列などの長持かつぎにやとわれた農村の人たちが長持をかつぎながらうたったのを村へ持ち帰って、婚礼の荷物運びに転用したようなことから伝播したということであろう。(中略)もっとも近年はその風習がすたれると共に長持唄は道中唄としてうたわれるチャンスは少なく、祝唄としてうたわれる場合が多くなってきている。
「日本民謡辞典」(東京堂出版)より

長持唄 宮城県民謡



ビクターに録音のある鈴木茂氏の歌唱だと思います。最高の節回しです。

秋田長持唄  因幡晃



秋田出身のフォークシンガー、因幡晃氏の歌唱。

香西かおり 藤あや子 「秋田長持唄」

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コメント

こういう唄は、日本海の方のものと思っていましたが、ちがったのでしたね。

投稿: 百本八本 | 2011年3月20日 (日) 08時28分

百本八本様
江刺追分と津軽山唄、南部牛追唄、長持唄は、共通するものがあるように思います。分布を見ても特に日本海側の唄のタイプという訳ではないようです。

投稿: Homayun | 2011年3月24日 (木) 00時58分

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