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2011年4月 4日 (月)

津軽山唄

津軽山唄は、岩木川などの奥山から伐り出した木を流す時に樵夫(きこり)たちがうたった唄と伝えられています。岩木川の東と西で旋律が異なり、日本民謡辞典(東京堂出版)では、共に陰旋法のメロディとありますが、今日のyoutubeで聞けるように西通りの方が陰旋法(四七抜き短音階)、東通りは二六抜き短音階(ブルースに似た感じ)では、と思います。西通りは少し吟詠(詩吟)の節に似ているようにも思います。一方、東通りの方は細かい縮緬のようなコブシが入り、どこか把握しがたく西通り以上に極めて難しい唄ではないでしょうか。より古風な東通りと、吟詠のような哀愁を感じさせる西通り。それぞれ個性的で、同じ民謡とは思えないほどです。雲竹さんの例のアルバムでは東と西の節を分かりやすく唄い分け、解説されていました。西通りの方は、有名な演歌歌手が歌った映像もありますので、併せて上げておきます。
南部牛追唄以来、尺八伴奏の独唱にこだわって見ていますが、思い出すのは例えばイランの古典声楽で、繊細なアーヴァーズに最も肉迫できる点で、尺八にも似たネイに優る楽器はないのではということです。(イランの場合は擦弦のケマンチェもよく使われ非常に歌に合っていますが)共に、それぞれの音楽の最高の部分を表現できるスタイルだと思います。残念ながら雲竹&竹山コンビの演奏はyoutubeには見当たりませんが、尺八が竹山さんの演奏はありました。

津軽山唄(東通り山唄)  唄 工藤 竹風 尺八 高橋 竹山

津軽山唄(西通り山唄) Tsugaru Yamauta 唄 白取雲道、尺八 高橋竹山



正調・正統派の津軽山唄(西通り山唄)。唄 白取雲道、尺八 高橋竹山。「津軽山唄」は、「謙良節」と並び青森県も西部の山村で歌われてきた祝い唄です。山の仕事を生業とする人達は、この山唄を歌って山の神に身の安全を祈り、山の木­を伐らせていただいたのでしょう。
「津軽山唄」には「東通り」と「西通り」があります。岩木川を中心とした東西の違いでしょう。「東通り山唄」の方が古くからあるもので、大変古風なメロディです。「西通り­山唄」は、「東通り」を洗練して、ますます哀調を帯びたもので、現在よく耳にするのは、こちらの方です。
歌詞は「ヤァイデァ 津軽 津軽富士ヤエー 大沢小沢の 流れ 流れヤエー 津軽田んぼの 水 水鏡ヤエー 秋の稔りに 頭 頭さがる ヤエー」

細川たかし - 津軽山唄

津軽山唄 美空ひばり

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コメント

東通り側の山唄。
こんな節まわしの唄もあるのですね。
歌詞が日本語でなければ、異国の節と思ってしまう様な。

投稿: 百本八本 | 2011年4月 5日 (火) 23時06分

百本八本様
そうですね。私も最初同じ唄なのか?と戸惑った程でした。強い津軽弁はほとんど日本語に聞こえないので、余計にそうかも知れません。

投稿: Homayun | 2011年4月 7日 (木) 00時33分

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