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2011年4月11日 (月)

姉こもさ

悪夢のような大震災から一ヶ月経ちました。午後2時46分に犠牲者に黙祷を捧げたと思ったら、夕方にまたもや震度6弱の地震がよりによって原発の近くで起こりました。一体どこまで不運が重なるのでしょうか。困ったものです。

今回の民謡シリーズは一体いつ終わるのかという流れになってきました。この震災後、東北への、そして日本への愛惜の念が沸々と湧き上がり、民族音楽の方へ戻れないままでおります。追分辺りを手掛かりにそろそろ、とは考えていますが、 今しばらくお付き合い頂けましたら幸いです。

秋田の民謡には、特筆すべき旋律美の曲がいくつかあります。今日の「姉こもさ」もその一つでしょう。有名どころでは、秋田出身の演歌歌手藤あや子さんや、香西かおりさんがよく歌っていました。どういう内容の唄なのか、歌詞からはよく分かりませんが、例の「日本民謡辞典」(東京堂出版)に詳しく載っていましたので、転載しておきます。

姉こもさ

秋田県仙北郡地方のたたら作業の唄。仙北地方の鉱山の採掘は江戸時代から明治にかけてさかんに行われ、同時に製錬作業も行われたが、その時、製錬の人々の間で歌われたのがこの唄だという。床屋と呼ばれる製錬場で作業員がフイゴを吹きながら、その仕事のリズムに乗って唄をうたう。唄は、相手と文句を掛け合わせる掛け唄形式のもので、詞形は神楽唄のそれと通じる。元唄は、岩手県南部地方の鉱山でうたわれた銭吹唄であるらしく、その点では、宮城県の〈気仙坂〉(鋳銭坂)や〈斎太郎節〉などと母体を一つにする。〈姉こもさ〉の曲名は、冒頭の文句から生まれたものである。現在、作業にこの曲をうたうことはなくなったが、踊が生まれて、こちらの方で人気を集めている。すなわち、踊は、すわったまま、左足を前に伸ばして、右手でフイゴを吹くといったタタラ師の動作を振に生かしたもので、座興の芸として人々に愛好されている。
 「日本民謡辞典」(東京堂出版)より

姉こもさ ⁄ 私が歌う民謡・三村美智岡⑩

三味線社長【姉こもさ】

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