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2011年4月12日 (火)

岡本新内 岡本文弥さん

岡本新内という秋田の民謡がありますが、この名ですぐ連想するのは、100歳過ぎまで活動した新内名人の岡本文弥さんです。江戸浄瑠璃の一つ、新内節はその哀婉極まりない節回しで知られます。岡本新内は新内節に似ているということでこの名が付いたとも言われますが、別な説では、二上り新内に曲調が似ていることから明治になってから命名されたとも言われています。二上り新内とは、江戸後期に流行した俗曲の曲名で、これまた新内節とは直接の関係はなく、新内節に似た情緒を持つため付けられたようです。そもそも新内で二上り(三味線の調弦法の一つ)は上調子(枷で音を上げた三味線)以外ではほとんど出てきませんし、音階的には新内とは随分感じが違います。
これらの諸説や、往年の江差追分にも新内が挿入されることがあったことなどを聞くにつけ、俗曲や民謡において新内というのは何か特別な価値のある音曲と見られていた節があるのでは、と思ったりします。通好みの音曲のイメージは間違いなくあります。何故「岡本」の名が付いているのかも不明のようですが、岡本坊という座頭が歌いだしたためという説が一番有力なようです
youtubeにはこの異色の曲(と言って良いように思いますが)の解説はそこそこ聞けても、岡本新内の全体が収録されている映像がないため、全体像が確認できずもどかしいのですが、2本上げておきます。3本目は岡本文弥さんの語った新内名曲の一つ「明烏」から。
参考文献:正調民謡集一 町田佳声編 (邦楽社)

岡本新内動画(市川団之丞に伝え・・・保存会より)

岡本新内動画(次の世代へ・・・伝承会より)

岡本文弥/新内節・明烏夢花雪 Bunya Okamoto/Shinnai-Bushi

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