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2011年4月 8日 (金)

秋田荷方節

津軽三味線との競演盤があったように、秋田三味線でも負けず劣らずの華麗な技を聞かせます。そのクラウンの盤ですが、津軽は高橋竹山、秋田は浅野梅若で、ほぼ同世代の名手同士の競演でした。津軽の方は冬の日本海を思わせるような峻厳な雰囲気があるのに対して、秋田の方はどこか大らかでおっとりした感じ、と言えるでしょうか。しかし、秋田荷方節だけは津軽三味線並みのテクニックが盛り込まれた曲だと思います。
この曲のルーツですが、実は新潟にあり、それは荷方という言葉に表れています。元々新潟節だったのが訛って、にかた節となり、荷方という字が当てられたとのこと。原曲は越後松坂で、越後新発田の検校・松波謙良が各地に伝え歩き、遠く江差追分にも関連してくるそうです。津軽の謙良節は、その名の通りで、秋田や富山などに伝えられる荷方節と同じ系統に入るようです。一方、新潟、福島、宮城では松坂の名のまま伝わっていたり、検校が広めたことから検校節の名で広まっている地方もあるそうで、民謡の伝承、伝播の面白さを感じさせるエピソードです。
この曲では、何と言っても浅野梅若の演奏が最高だと思いますが、youtubeはないので、近いイメージの演奏を上げておきます。

高橋希脩 秋田荷方節 唄:小野花子 akitanikatabusi takahasi kisyu

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