Manchurian waltz
ツングース繋がりで満州関係も見てみようと思いますが、その前に、ちょっと?わき道にそれますが、「満州の丘に立ちて」(Manchurian waltz)を見てみます。大分前にロシア枠でアップしたように思いますが、日露戦争の戦死者への鎮魂のワルツとして生まれ、現在もロシアの吹奏楽でよく演奏されている曲です。歌詞がつけられて歌われてもいます。この哀愁に満ちたメロディには、ロシア人でなくとも一聴して忘れられない印象を持つと思いますがいかがでしょうか。クレズマーやジプシー音楽の演奏でもたまに耳にします。
何故この曲を思いついたかと言いますと、実は昨日(5/14)ジャズ・ヴァイオリニストの寺井尚子さんが今治でライヴをされるので聞きに行きまして、予想通り大変感銘を受けましたが、帰ってからyoutubeを見ていたらManchurian waltzの断片らしきフレーズが出てきたからでした。続いてツィゴイネルワイゼン風なフレーズも聞こえます。寺井さんはクラシックの完璧なテクニックを身につけた上で、目くるめくようなモダン・ジャズを展開する稀有な存在で、ジャンゴ・ナンバーや各種スペイン系音楽、タンゴ、シャンソンなどを素材にアドリブで演奏されますが、今日のyoutubeでは珍しく東欧のメロディの断片が聞こえます。東欧やジプシーの音楽を素材に彼女が演奏したらどんな風になるのか、是非今後はこちら方面も聞いてみたいものです。
naoko terai Appassionata
序奏部分にその箇所が出てきます。埋め込み禁止でした
На сопках Манчжурии
"On the Manchurian Hills" (I. Shatrov)
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コメント
アコーデオン、いいですねえ。
満州は、ロシア語でも、まんしゅうなんですね?
投稿: 百本八本 | 2011年5月16日 (月) 21時47分
百本八本様
На сопках Маньчжурииがロシア語タイトルで、音にすれば、ナ(英語のon)・サプカフ(丘)・マンジュリーとなります。ですので、満州はマンジュリーですね。
投稿: Homayun | 2011年5月17日 (火) 01時08分