オロッコ(ウィルタ)
オロチョンに関しては中国語で鄂倫春族とつづるということだけ分かりましたが、youtubeで資料として見られそうなものは見当たりませんでした。そっくりな名前の民族にオロッコ族がいて、日本伝統文化振興財団の「アイヌ・北方民族の芸能」にもギリヤークと並んで収録されています。解説によると、樺太だけでなく北海道にも若干のオロッコ人がいたそうで、アイヌの隣人として住んでいたことは確かなようです。オロッコは別名ウィルタ族と言って、やはりツングース系の民族。映像は残念ながら音なしでした。併せて伊福部さんの歌曲を参考曲として上げておきます。
樺太オロッコ
伊福部昭 『サハリン島先住民の三つの揺籃歌』(1949)
この曲は伊福部昭さんが1949年に発表されました大変に美しい歌曲で『サハリン島先住民の三つの揺籃歌』という曲です。
伊福部昭氏の話によると、サハリン島(樺太)には衰退の一途をたどる土着の先住民が複数いて、そのそれぞれが古い伝承の子守唄を持っているとのことで、この『サハリン島先住民の三つの揺籃歌』の曲の中ではその内のキーリン、ギリヤーク、オロッコの三種族のものを採り上げて、このような美しい歌曲にしてみたとのことです。
『サハリン島先住民の三つの揺籃歌』(1949)
1「ブールー ブールー」
2「ブップン ルー」
3「ウムプリ ヤーヤー」
作曲:伊福部昭
ソプラノ:平田恭子
ピアノ:井上直幸
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