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2011年6月23日 (木)

Ханты-мансийとマジャール

そろそろハンガリーのマジャール人のルーツの地にも目を向けてみたいと思います。(追分ロード探索といいながらオルティンドーとブリヤート以外でサンプルが見つからないもので)
マジャール民族は前にも書きましたがウラル系(更にその中のフィン・ウゴル語派)で、テュルクやモンゴル、ツングースのアルタイ系よりも北(正確には北西か)に住んでいる民族です。九重温泉のエンジェル君でも有名なサモエド犬はタイミル半島の先住民ネネツ人の飼っていた犬種で、彼らもウラル系です。
そしてサモエードよりも言語的にマジャールに近いのがハンティ語(オスチャーク語)とマンシ語(ヴォグル語)と言われています。音楽的にはヴォルガ中流域のチェレミス(現マリ・エル共和国)の方がマジャールの民謡に近いのですが、言語的にはウラル山脈の東側に近縁がいるというのが、面白いところだと思います。youtubeのように、彼らの間では口琴が盛んに演奏されているようです。アイヌのムックリのような紐付きのタイプです。
余談ですが、テニスのマリア・シャラポワはハンティ・マンシ自治管区の出身ですが、彼女がハンティ人ということではなく、両親はベラルーシ出身で、チェルノブイリ原発事故のためにハンティ・マンシ自治管区に移住してきたそうです。ハンティ・マンシはハカスからさほど遠くないことがロシア連邦の地図から分かります。

Ханты-мансийский варган - супертетушка

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