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2011年6月 3日 (金)

女性ホムス・トリオ Ayarkhaan

今日は女性の口琴トリオ、アヤルハーンの演奏です。彼女らの凄い演奏を聞くと、おそらくテクニックでは最高峰なのでは、と思います。ここまでやるかという驚異的な超絶技巧を披露しています。アンサンブルではまるでミニマル・ミュージックかノイズ音楽のようにも聞こえたり、馬や鳥の模倣に至っては一体どこから音が出ているのか不思議に思う程。シャーマニックな歌も口琴に優るとも劣らず、非常に興味深いです。サハ共和国には、サハ人だけでなくロシア人やウクライナ人なども住んでいるので、メンバーにはウクライナ系の人もいます。

以下の解説は直川礼緒氏の主催する日本口琴協会のページから。民族音楽好きの方にとっては周知の事実でしょうが、直川礼緒(ただがわれお)さんは日本口琴界のパイオニアにして、世界でも屈指の名手です。

アヤルハーン

超絶技巧のホムス(口琴)、多彩な声などを駆使して、東シベリア・サハの自然を描写する。2002年結成以来、世界各地のワールドミュージック・フェスティヴァルに参加。2004年、第2回世界エスノ・ミュージック・フェスティヴァル「サヤンの環」(クラスノヤルスク)にてグランプリ獲得。2006年、第5回国際口琴大会(オランダ)参加。


●メンバー

アリビナ ジェグチャリョーヴァ(Albina Degtyaryova):ホムス(口琴)、声

国立ヤクーツク大学言語文学部在学中、イヴァン アレクセイエフの口琴アンサンブル「アルグィス(祝福)」のメンバーとなる。1991年、サハ共和国で開催された第2回国際口琴大会をきっかけに、世界各地で演奏を行う。2000年日本ツアー「ホムス・トゥオヤル ~ホムスは歌う~」(日本口琴協会)、2005年(愛知万博)をはじめ、数度に渡り来日。 CD「夏が来る」(日本口琴協会)。


ユリヤナ クリヴォシャープキナ(Yuliyana Krivoshapkina):ホムス(口琴)、声


オリガ プロコプチュク(Olga Prokopchuk) :ホムス(口琴)、声

ウクライナ系サハ人にして口琴の名手。2000年には、日本口琴協会の招聘により、アリビナ、イヴァンらと共に来日。現在は結婚して姓も変わったが、来日当時14歳であった。

Ayarkhaan Khomus



アヤルハーンのトリオでの演奏。遊牧騎馬民族だったテュルク系のサハ人にとって、馬がいかに身近で大事な動物か、この鳴き声によく表れていると思います。

Ayarkhaan - Daybir's Song



シャーマニックな印象の掛け合いの歌も披露しています。発声やピッチの微妙な変化など、大変に興味深い歌唱。サハ語だと思いますが、独特な発音が耳に残ります。

Turkic wonders - Turaditional Yakutistan Khomus (Harp) Music by Albina Degtyar



アヤルハーンのメンバーの一人、アリビナ ジェグチャリョーヴァの驚異のホムス・ソロ。動物の鳴き声はホムスのバックで声を出しているのでしょうが、遠くから聞こえるように出ているので、まるで本物のように聞こえます。

Greeting from Yakutia!



イヴァン・アレクセイエフ(国際口琴センター代表)とスピリドン・シシーギンからのロシア語の挨拶に続いて、最初の演奏がアヤルハーンだと思いましたが、どうでしょうか。

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