オイラトの音楽
昨日はちょっと強引なアナロジーでしたが(笑)、北アジア~中央アジア史の複雑さ・面白さと共に、マイケル・ナイマンを知っている人にはナイマン族のことが強く印象付けられたのでは。
今日はオイラトの色々な音楽を拾ってみました。モンゴル高原の西部から東トルキスタン(新疆)の北部にかけて住んでいるオイラト人の音楽は、ホーミーや馬頭琴からウイグルのモンゴル系音楽、更にはカスピ海北部のカルムイクの音楽まで、非常に広大な地域に散在しています。モンゴルの最もモンゴル的と思われているホーミーは、どうやら最初は西モンゴルのオイラトの間で盛んに歌われ始め、後に全モンゴルに広まったようです。馬頭琴の演奏についてもオイラトとそれ以外の地域では何か違いがあるのかも知れません。
ウイグルのモンゴル音楽ですが、松戸にいた頃に新松戸祭のウイグル屋台の催しでモンゴル舞踊を見ましたが、あれはオイラト系の踊りだったのだろうと思いました。2,3本目はウイグルのオイラトです。
カテゴリー分けですが、これほどウラル・アルタイが膨大になるとは当初思ってなかったのですが、せめてウラルとアルタイに分けておけば良かったと、今になって後悔しています。
дөрвөн ойрдын уриа - durvun oirad
見事な馬頭琴(モリンホール)ソロ。「草原のチェロ」(現在は「チ・ボラグの馬頭琴」)というキング盤のイメージ通り。
Halimag Mongol 6 (Ovor Mongoliin Odon TV)
Jangariin Magtaal (Oirod Mongol)
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コメント
はじめまして、オイラト人です。
素敵なブログですね。
オイラトのことちょっとでていたからびっくりしました。あまりしられてないので、なにかオイラトについて、お知りたいことあればいつでもどうぞ。
できる範囲で協力します。
よろしくお願いします。
投稿: paitaheen | 2011年8月25日 (木) 18時54分
paitaheen様
初めまして。有難うございます。
私もオイラトについては割りと最近知ったので、是非書いておこうと思いました。モンゴルについて、日本ではちゃんと知られてないなと思います。
ホーミー、口琴にしても、もの珍しさの向こうまで見ないと、と思います。
投稿: Homayun | 2011年8月26日 (金) 23時25分
こちらこそ、ありがとうございます。
オイラトに興味を持ちになって、かいてもらって、
ほとんど 知られていないので、いいことだとおもいます。しかし、オイラトは自分の文化、習慣などをもっているので、モンゴルとは違います。オイラトとモンゴルの間で長い歴史の中さまざまなかかわりがあり、モンゴルとオイラトは似ている文化が多くて、仲がとても良いです。
投稿: | 2011年9月14日 (水) 10時42分
paitaheen様
再度有難うございます。
前から一つ気になっていたのは、大相撲のモンゴル人力士にもモンゴル人とオイラト人がいるのか、という点ですが、どうなのでしょうか。
投稿: Homayun | 2011年9月26日 (月) 00時42分
こんにちは。日本の大相撲にはオイラト族の力士は詳細はわかりませんがカルムイク共和国とウイグル自治区のオイラト人出身の力士は今のところいないと思います。ただモンゴル国から来た力士の中ではオイラト人の力士はいるかもしれないです。
もう一つ楽器の話ですが馬頭琴はオイラト族の楽器ではないです。似た楽器あります。名前はイケルという楽器です。
投稿: paitaheen | 2013年7月 9日 (火) 17時56分
paitaheen様
詳しい情報有難うございます。大相撲の力士は、ロシア周辺の国々の出身者が増えている、という印象です。モンゴルもその一つと捉えられるのでは。しかし、モンゴル勢が圧倒的に強いですね。
投稿: Homayun | 2013年7月13日 (土) 00時05分