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2011年6月 7日 (火)

韃靼とユダヤ

シベリアのアジア系民族の音楽に視点を戻します。タタールとは、広義には北アジアで活動したモンゴル系、テュルク系、ツングース系諸民族の総称で、中国では韃靼(だったん)と表記されました。こちらは韃靼蕎麦とか「韃靼人の踊り」(ボロディンの歌劇「イーゴリ公」から)などで有名です。狭義のタタールは、何年か前に取り上げたようにヴォルガ・タタールやクリミア・タタールなどの、現在もタタールの名を自称している民族を指します。
追分ロードの手懸りを探してサハとブリヤートで検索していたら、不思議な映像がありました。何故かバックで流れているのが、東欧系ユダヤの特徴的なメロディ(アハヴォ・ラボ旋法)で、それに強く反応してしまいました(笑)
ハバロフスクの近くにユダヤ自治州が今もあって、首都のビロビジャンの名は、例えばクレズマー音楽ファンの間とかでは割とよく知られているかと思います。タタールとユダヤと言えば、何年か前に取り上げたハザール問題を思い出しますが、カスピ海から遠く離れた極東では、現在もテュルクやツングース系民族と隣り合って住んでいるという事実に改めて気付かされました。

MONGOL+KAZAKH+BURYAT+TUVA+KYRGYZ+KALMYCK+ALTAI+KHAKASS=TOGETHER WE ARE



ここで聞こえるのはモンゴルのオルティンドーでしょうか。日本の追分や、ヴォルガ中流域のタタール民謡などにも似ていることは、これまで見てきた通りです。

ПОЗДРАВЛЕНИЕ НА БУРЯТСКОМ. БУРЯАД ХЭЛЭН



ブリヤートかカザフのご婦人が映っていますが、バックの歌は紛れもないユダヤ・メロディです。この催しにたまたまかかっていたのでしょうか。おそらくそうだと思いますが、と言う事はユダヤ自治州のブース?も近くにあるのでは? 非常に不思議に感じた一本でした。

Бурятские народные песни - Buryat folk songs



こういうプレーンなブリヤート民謡のクリップも珍しいです。追分のような歌、ロシア風なメロディ、少し中華風味のある歌など、色々あることが分かります。もしかしたらユダヤの節も入ってきているかも知れません。

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