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2011年6月16日 (木)

アルタイのカイ

2500年以上前のスキト=シベリアの名残を現在の音楽に探すのは無茶な話だとは思いますが、トランスオクシアナ(中央アジアの古いイラン系文化の中心地)の辺りからキルギス、カザフ、アルタイ、ハカス、トゥヴァなど見ていけば、共通する部分が見えてくるかも知れません。
何年か前にも書いたと思いますが、キルギスやカザフの辺りは、モンゴルのオルティンドーなどの5音音階と違って、短音階が多いように思います。これはアルタイ共和国(「アルタイ系」と紛らわしいので「共和国」まで付けておきます)にも言えることだと思います。ロシアとの接触が数百年にはなりますので、その結果なのか、一部のテュルク系に共通して昔からあるメロディラインなのか、どちらかなのでしょうか。
アルタイの喉歌カイの名人ボロット・バイルシェフの歌声は、しばしば短音階の哀愁を帯びたメロディで始まります。途中から倍音唱法が加わり、低音部分の倍音が入ってハモッてきます。モンゴルでは倍音が上にかかるパターンがよく知られていたと思います。アルタイのカイでは、ボロットさんの歌で聞く限りは下に倍音が入ります。これはトゥヴァのホーメイにも共通していたと思います。このあたりにはチベット仏教の声明の影響が強いのかと思いましたが、トゥヴァでは盛んですが、アルタイでは特にチベット仏教が盛んという記録は見当たりませんでした。
中央アジアの古いイラン系文化とテュルク、モンゴル、そこにスラヴも入れて複眼的に見ていく必要性を感じています。

Bolot BAIRYSHEV in Altai

SCYTHIANS (Скіфи, Сколоти) ♦ ancient people of UKRAINE from 2600 - 1700 years ago



スキタイについて、昨日よりもっと良い内容のビデオです。古代とは思えないスキタイの高度な金細工も素晴らしいですが、旧約聖書のエゼキエル書にスキタイがマゴグの名で登場しているとか、現在ウクライナ~ロシアにあるドン川とかドニエプル川とかのドンが、イラン系のスキタイの「水」を意味する言葉に由来している等、興味深い話が多いです。

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