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2011年6月14日 (火)

ダリウーシュ・タライー&ジャムシド・シェミラーニ

一昨日のコンサート告知を出来るだけ多くの方に見て頂きたいので、昨日はブログをお休みしました。ラアナーイー・ファミリーのタンブール演奏を聞いていると、06年来日時のナーゼリー&バシプール、来日はまだのアリ・アクバル・モラディのビデオなどを思い出しますが、彼らが演奏するクルド・マカームの音楽については3年ほど前に集中的に取り上げましたし、ラアナーイー・ファミリーの映像は他に見当たらないので、今回は追わないことにします。しかし、本来タンブールだけの所にウードがベース音として入ると(一昨日の2本目)、とても締まった感じになるなと思いました。来日公演が楽しみです。
ナーゼリーさんの来日の際のライヴ音源は、キングのワールド・ルーツ・ミュージック・ライブラリーから出ていまして、3年前にそのライナーノーツを担当させて頂きました。執筆の際にはイラン留学中の北川さんと慶九さんには大変にお世話になりましたことを、ここでまたお礼を申し上げておきます。
関連ビデオの中にこれまた懐かしいダリウーシュ・タライー&ジャムシド・シェミラーニの映像がありました。Harmonia Mundi FranceのLP時代から彼らの音源は、サントゥールのファラマルズ・パイヴァール音源と並んでペルシア音楽の数少ない音源の一つでした。ムンディらしい重低音は、トンバクの本質を捉えていたと思います。個人的にも95年にトンバクをかじったのは、シェミラーニとその師匠ホセイン・テヘラーニの妙技を聞いたから、でした。
タライーはアリザーデと同世代のもう一人の巨匠で、70年代にはファーテメ・パリサーの伴奏もしていたペルシア古典音楽の正統派名手です。Al Surのラディーフ集成5枚シリーズ(セタール独奏)以降、音源を余り見ないのが寂しいところですが。

Persian Tar - Dariush Talai
当ブログを始めた頃に取り上げたかも知れません。残念ながら埋め込み禁止。


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