Horizons Shrink for Russian Nomads
サモエード系のネネツで粘っていたら遂に伝統歌唱の入った映像が見つかりました。一本目のつぶやくような女性の独唱がBuda盤に入っているようなタイプの伝統的な歌唱です。昨日のロシア的な合唱との違いは歴然としています。2本目の冒頭では口琴も出てきます。ネネツに口琴があったことは今回初めて確認したように思います。途中で止まりがちの映像ですが、なかなか良いドキュメンタリーのようです。
ウィキペディアによると、ネネツは極北のツンドラネネツと森林ネネツの2グループを中心に、コミ人(フィン・ウゴル語派で、人種はコーカソイドに近い)グループに属するイズマ(Izhma)族との混血によるコミ人と同化したネネツ人(Yaran people)が第3グループとして現れてきている、とのこと。一本目の独唱はツンドラネネツ、昨日の合唱は森林ネネツ、あるいはコミとの同化ネネツの歌唱でしょうか。これは勝手な想像ですが、多分そうなのではと思いました。やはり、トナカイ遊牧を続けるグループの方が古い伝承を残しているのでは。
Horizons Shrink for Russian Nomads
タイトルと映像、伝統的な独唱とアブストラクトな弦楽三重奏&トロンボーンの音楽のいずれも秀逸です。
The End of the World 2 (Part 1)
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