Kaustinen Folk Music Festival
1968年に始まった有名な民族音楽祭、カウスティネン民族音楽祭の映像を中心に、フィンランドのフォーク・ミュージック・シーンを少し覗いてみます。有名なグループJPPの演奏などがありました。ハンガリーとフィンランド、エストニアは、ヨーロッパにおけるウラル系3大民族と言えるでしょうか。元いた場所は、やはりウラル山脈の方だったようです。ハンガリー人の祖先が移動するのと同じ頃(1世紀?)、現在のフィンランドの地に入ったと言われています。
独特な歌唱法ヨイクで有名なサーミ人(旧称ラップ人)は、もっとウラル系文化の古い形を残しているものと思われますが、フィンランド本国では周囲のゲルマン、スラヴの影響を受けながら、スオミにしかありえないどこか寂しげでリリカルな叙情性が時折顔を覗かし、私はそこにたまらない魅力を感じます。それはもしかしたら民族叙事詩のカレワラ以来の伝統かも知れません。そのある種幻想性に近い感じは、フィンランドの生んだ名作アニメ「ムーミン」にも表れているような気がします。カウスティネン音楽祭ではフィンランドだけではなく、トルコや中国の音楽などもyoutubeにありました。世界中の音楽の見本市のような音楽祭が盛大に催されるのも、複雑な来歴を持つウラル系民族の国だからでしょうか。
JPP & Timo Alakotila - Finnish Harmonium & Fiddle Folk Dances
Kaustinen Folk Music Festival Duo Kuunkuiskaajat
Kaustinen Katrilli or Night Quadrille (pt 1) at Helsinki Day, 2009, music by JPP
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