Удмуртの色々な歌
3年前にも書いたかと思いますが、ウドムルトの歌はマリに比べると、ロシア風な調子が目立つように思います。そんな中で、幾分でも東洋寄りのメロディを拾ってみました。ヨーロッパとアジアのはざまに住む彼らの歌心はどんなものか、というのは前から興味がありまして。
昨日はフィン・ウゴル諸族の故地は、ウドムルト(旧称ヴォチャーク)の辺りらしいと書きましたが(大学書林の「ウラル語の話」にはそう出ています)、ウィキペディアのフィン・ウゴルのページには「故地はウラル山脈より西のロシア中央部・北部にあるサンクトペテルブルク付近のイングリア(Ingria, インゲルマンラント)で、語族としての形成は紀元前3千年紀にさかのぼると伝えられる。」と記載がありました。最近の研究で分かったのかと思いますが、その注には「フィン・ウゴル語派のうちウゴル諸語(オビ・ウゴル諸語)に属するマジャル人(ハンガリー人)の故地がウラル山脈中南部の草原地帯とするので、若干異なる。」とあって、混乱してきました。真相はどうなのでしょうか。
Зарни меда,азвесь меда.
歌はロシア風ですが、どこかアジアとヨーロッパの中間的な雰囲気が漂っています。
Удмурт кырз"ан
太鼓はドリなどのカフカス・ドラムでは?
we are the champions - by Ekton Korka
ウドムルトの民謡コーラススタイルによるwe are the champions。ウドムルト人が歌うとこうなる、ようです(笑)
Студентъёс кырдӟало
Students of the udmurt faculty of Glasov university singing.
Удмурты Пермского края.анс.Тюрагай
こういう合唱はチェレミスの民謡にも近い印象。
Тюрагай (жаворонок)
これはロシアのピャトニツキー合唱団などに似ています。ウドムルトのロシア人の合唱団では?
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