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2011年8月 8日 (月)

よしこの節

阿波踊りと言えば、鉦や太鼓の作り出すリズムも魅力ですが、三味線のシンプルな動きと絶妙に絡まる唄「よしこの」の魅力も大きいと思います。ほとんど三味線と関係ないようにすら聞こえる飛躍した音程で甲高く、長~い音符でコブシを入れて歌われる歌は、非常に印象的なものです。こういう型破りな民謡は他に記憶もありません。
youtubeには「よしこの」を明瞭に捉えた映像が意外に見つかりません。ぞめきシリーズも隈なくは聞けてないのですが、21年位前にクラウンから阿波踊りの現地実況録音(同シリーズで「青森のねぶた&弘前のねぷた」も出ていて手元にありましたが、阿波踊りの方が行方不明)が出ていましたので、それには入っていたと思います。古い名歌手の録音と、ミディで三味線と「よしこの」の節を抽出したものが辛うじてありましたので、それをアップしておきます。ミディの方は少し節が違うように思いますが。思えば、サンバでも踊り子と各種打楽器隊の派手さに目が行き勝ちですが、カヴァキーニョ伴奏の歌が中心にあるのではないかと思いますので、ここでも相似的に似ていると言えるのかも知れません。
以下の阿波踊りの解説文は、3月にも頻繁に引用しました「日本民謡辞典」(東京堂出版)から。


阿波踊り 徳島県一帯の盆踊唄。「阿波よしこの節」「気違い踊」とも言われる。



天正十五年(1587年)、蜂須賀家政が阿波の国主として入城した折、それを祝って領民達が踊り始めたと伝えられるが、形から言えば、盆の精霊送りの行進の踊りが基のようだ。毎年月遅れの盆の八月十四日から三日間、徳島市中を踊り歩く。唄は、明和(1764~71年)から寛政(1789~1800年)にかけて常陸の潮来地方からはやり出した「潮来節」の変化した「よしこの節」が基で、それを京、大阪に出張した藍商人が持ち帰ったものと伝える。急調の三下りの三味線のリズムと、落ち着いた「よしこの節」が組み合わさって、独特な味を持つ曲で、太鼓・笛・鉦などが加わり、その浮き立つような囃子に乗って、男女の踊り子の集団(連と呼ぶ)が縦隊になって町中を練り歩く。なお、別に流しと言って各連(徳島市内なら芸妓)が、各戸をめぐって門口で踊りや唄を披露する慣わしもある。

『阿波よしこの』の第一人者、お鯉さんの名演@阿波おどり会館



「風がそよそよ~♪」からが該当箇所。

阿波よしこの.wmv

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