ヴィニシウス・ヂ・モライス
夏の名残の・・とはもはや言えないほど、伊予でも朝晩は涼しくなってきましたが、もう少しブラジル関係を続ける予定です。先日「もう一人のモラエス」と書いたヴィニシウス・ヂ・モライスは、何よりもまずボサノヴァの代名詞のような曲「イパネマの娘」を書いた人として知られていると思います。しかし、1913年生まれですから、大分前の人ではあります。アントニオ・カルロス・ジョビンが作曲し、モライスが作詞した「イパネマの娘」(1962年)は、ジョアン・ジルベルトとスタン・ゲッツの共演やアストラッド・ジルベルトのアンニュイな歌などによって世界的なヒット曲となりました。私事ですが、80年代前半の大学オケ時代にメンバーがトリオ演奏(ヴァイオリン、ピアノ、コントラバス)していたのを聞き、このコード進行は何?と思ったものです。その頃でも十二分に洒落た響きに聞こえました。
ジョビンやモライスのボサノヴァは、ヌーヴェルヴァーグ期のフランス映画に使われたり、ブリジット・フォンテーヌの衝撃作を出したサラヴァ・レーベルなど、当時のフランス文化の先鋭的な部分と深く繋がりました。世代的なものでしょうか、近年のフレンチ・ボッサについてはよく知らないのですが、やはり60年代以来の流れを汲んでいるのでしょうか?
Samba da Benção
この曲はクロード・ルルーシュ監督の映画「男と女」にも出てきました。
Tom Jobim+Vinicius de Moraes+Toquinho+Miúcha
途中からテーブルで歌っている白髪の男性がモライス
The Girl From Ipanema by Astrud Gilberto
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