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2011年10月 6日 (木)

浄夜

シェーンベルクの後輩のアルバン・ベルクにシュランメルに関係した作品があったような記憶がうっすらとあって、その捜索から新ウィーン楽派の方に入ってきましたが、それは記憶違いだったのかも知れません。序ですから、「月に憑かれたピエロ」と並んでシェーンベルク作品では一般に最もよく知られている「浄夜」を見ておきましょうか。
この曲を初めて聞いたのは、確かちょうど31年前(1980年)の春だったと思いますが、ネヴィル・マリナー指揮(オケ名は失念)のLPで聞き、特に前半の蕩けるような美しさに参ってしまいました。春先の蠱惑的な夜景と分かちがたく結びついていましたが、偶然にもこれはデーメルの詩と近いイメージだったようにも思います。以来ずっとシェーンベルク作品に限らず、全クラシック作品で最も愛好していた曲でした。原曲の弦楽六重奏版も一緒に上げておきます。両者1本目のみですので、続きはそれぞれのリンクからどうぞ。
余談ですが、シェーンベルクを日本語にするなら「美しい山」ですから、美山さんになるでしょうか(笑) ベルクはそのまま「山」さん?(笑) バッハはドイツ語で「小川」の意味ですから、そのまま小川さんになるでしょう。

Schönberg Verklärte Nacht (1/5)

Arnold Schoenberg - Verklaerte Nacht - part I



こうして見ると、ブラームスの弦楽六重奏曲の影響は強いのかなと思わせる編成です。

Arnold Schoenberg: Weihnachtsmusik



ユダヤ系のシェーンベルクは、最終的にはユダヤ教に改宗しましたから、これは若い頃の作品でしょうか。こんな穏やかなクリスマスの曲を書いていたとは驚きです。

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