Кавказская пленница
今日は一昨日予告しました「コーカサスの虜」です。このタイトルは、ロシアの大詩人プーシキンの作品や、文豪トルストイの短編小説「コーカサスの捕虜」を原作に作られた映画「コーカサスの虜」で広く知られていると思いますが、同じタイトルのコメディ映画がソ連時代の1967年にレオニード・ガイダイ監督によって撮られていました。今日の歌はその中で歌われる主題歌。
プーシキンではКАВКАЗСКЙ ПЛЕННИК(カフカスキー・プレンニク)と男性形だったのが、Кавказская пленница(カフカースカヤ・プレンニツァ)と女性形になっているところからして、パロディになっているという訳です。この映画の正式なタイトルは「コーカサスの虜、あるいはシューリクの新たな冒険」です。コーカサスのフォークロアを集めに来ているシューリクが、ニーナという女子大生と出会い、山を歩きながら歌っているのがこの「熊の歌」。歌はアイーダ・ヴェジシチェワ(Аида Ведищева)です。
この映画と歌については、去年のNHKラジオのロシア語講座で知りましたが、レトロな印象ながら、チャーミングで甘酸っぱい歌声に耳が惹き付けられました。60年代当時は、まだコーカサスの政情は今より落ち着いていた頃と思います。最近の危険な状況では、こんな歌や映画は出てこないでしょう。youtubeでは、この映画だけでなく、ガイダイの映画の断片が色々見られるようになっています。
Кавказская пленница HQ / Kavkazskaya plennitsa HD
Аида Ведищева - Песенка о медведях (из к/ф "Кавказская пленница")
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