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2011年12月

2011年12月30日 (金)

トリスタンとイゾルデ

本日30日の午後9時から、NHKFMでワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」をやっています。この曲を初めて聞いたのは、もう30年以上前でカール・ベーム指揮バイロイト祝祭管弦楽団の演奏でした。ビルギット・ニルソンのイゾルデ、ヴォルフガンク・ヴィントガッセンのトリスタンがとにかく絶品で、あれ以来何種類も聞きましたが、やはり一番のような気がします。マーラー9番の終楽章や初期のシェーンベルク作品など、この楽劇の影響は枚挙に暇がなく、西洋音楽の最高傑作の一つでは、との呼び声も高いようです。愛(エロス)と死(タナトス)をテーマにした曲ですが、シュールな引用では、ルイス・ブニュエルの映画「アンダルシアの犬」に使われていました。(新宿のモッコス・フィルム・アーカイヴで見た版ではそうでしたが、違うBGMの場合が多いようです)
第1幕を聴きながら作業中でしたが、今日の演奏(ペーター・シュナイダー指揮バイロイト祝祭管弦楽団)はとても素晴らしく、録音もしているので、今日のブログ向けのハンガリーのyoutubeをチェックすることが出来なくなりました(^^;(笑)
10時半現在、第2幕が始まっていて、この後名高い「愛の二重唱」が出てきます。全曲最後の「イゾルデの愛の死」は、正にこの曲の白眉。9月に開局したNHKネットラジオの「らじる☆らじる」で聞けますので、ご興味のある方はこの後どうぞ。1時40分まであります。

らじる☆らじる
http://www3.nhk.or.jp/netradio/

という事で、当ブログは31日から3日までお休みします。コメントへのレスが3件ありますので、時間が出来ましたら、また書き込みます。亀レスで済みませんm(_ _)m ハンガリーの続きは、4日以降に。松の内は邦楽で行くかも知れませんが(笑)
それでは、皆様良いお年を!

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2011年12月29日 (木)

szvorak advent

今日は賀状を新しいソフトに流し込んで作ることに時間を取られて、ブログはわずかな時間で書きました(^^;(笑) クリスマスは過ぎましたが、カティ・スヴォラークのアドヴェントの素晴らしい歌唱集がありましたので、一連の映像を上げておきましょう。アドヴェント(待降節)ですから、12月の初めからクリスマスにかけてがふさわしい時期でした。この慈愛に満ちた優しい歌声だけでなく、ハンガリーの美しい冬景色やカトリック教会の映像も出色です。彼女の音源はフンガロトンに集中していたように思いますが、専属契約しているのでしょうか。

Szvorak Advent 01

szvorak advent 02

szvorak advent 03

szvorak advent 04

szvorak advent 05

szvorak advent 06

szvorak advent 07

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2011年12月28日 (水)

Szvorák Katalinの歌声

そろそろハンガリーに移動したいと思いますが、確か前にはアップしてなかったように思われます、カティ・スヴォラークの歌唱を。ハンガリーの民謡歌手として、実は最も人気の高いヴェテラン女性歌手と言われますが、この人は元々スロヴァキア在住のハンガリー人。
一本目の中に猫が登場しますが、スロヴァキアのラジオ・ブラティスラヴァの音源にも黒猫をテーマにした(のかも知れない)音源がありましたので、ちょっと並べてみました(笑) こちらもハンガリー風な音楽です。逆に、一本目のチェロとヴァイオリンのフラジオレット音(指を浮かせて出す倍音)の連続は、どこかスロヴァキアのフヤラを連想させます。

Szvorák Katalin - Református és katolikus énekek

Szvorák Katalin - Vokál: Szentiváni tűzugrók I.

Radio Bratislava Slovak Folk Music 1993

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2011年12月27日 (火)

Najkrajsie slovenske ludove piesne

翻訳ソフトにかけたところ、今日のタイトルは「素敵なスロヴァキア民謡」のような意味になるようです。Najkrajšie slovenské ľudové piesneの最後は、ロシア語のペスニャ(「歌」の意)にそっくり。でも、他の単語はなかなか類推が利かなくて、こんなところが西スラヴの言葉だなぁと思います。(「民族の」を意味するロシア語の「ナロードヌィー」からルドヴェー?という変化は、辛うじて類推可能な範囲か) ツィンバロムがしっとり歌と絡む、ノスタルジックでメランコリックなハンガリー風。写真も印象的です。

Najkrajšie slovenské ľudové piesne

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2011年12月26日 (月)

Radio Bratislava

スロヴァキアの首都ブラティスラヴァは、オーストリアの国境に近く、ウィーンとの距離は100キロ足らずですが、しっかりとスラヴの文化が感じられる場所です。ラジオ・ブラティスラヴァというタイトルの放送音楽祭の参加曲のコンピレーションが大分前にありましたが、この放送局の音源ではスロヴァキアを中心とした東欧の良質な伝統音楽が色々聞けるようです。中欧、東欧のクロスするこの町には、スラヴ、ハンガリー、オーストリアの音楽文化が混じり合う魅力的な音楽環境があるのでしょう。

Radio Bratislava Slovak Folk Music: Miro Dudik & Katarína Töröková

Radio Bratislava Slovak Folk Music: Jan Ambroz

Radio Bratislava Slovenské Ľudové Piesne / Slovak Folk Song: "Ej, Rozmajrín, Rozmajrín"

Radio Bratislava Slovenské Ľudové Piesne / Slovak Folk Song

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2011年12月25日 (日)

Slovak Christmas - Slovenske Vianoce

23日は睡魔に勝てませんで(笑)・・m(_ _)m  25日はクリスマスですので、回っていたスロヴァキアの音楽で探してみたら、ありました。同じ西スラヴ系のポーランドではカトリックが多く、スロヴァキアでも6割ほどになるようです。一方兄弟民族のチェコでは無宗教が6割でカトリックは27パーセントほどだとか。これは今回初めて知って、意外に思いました。
今日の映像ではスロヴァキアのクリスマス関連の歌などが確認できます。スラヴのクリスマス音楽の素朴な美しさが感じられます。一本目の冒頭の曲、ユダヤ教のMaoz Tzurに似ています。多分空似だとは思いますが。マオズ・ツールは、まるでクリスマスに対抗するかのように、ちょうど近い時期にあるユダヤの年中行事ハヌカーで歌われる歌です。

Slovak Christmas - Slovenské Vianoce

christmas in slovakia

Tichá noc svätá noc

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2011年12月22日 (木)

hybrid fujara

昨日のフヤラですが、(おそらく)スロヴァキアの伝統音楽から離れて、ハイブリッドな?使われ方もされてきているようです。そんな動画が結構見当たります。3本目はスペイン語圏の奏者のようです。
こういう一種プリミティヴさを残す楽器自体の生まれた場所を離れたモダンな使用例を見ると、一昔前のディジリドゥー(オーストラリア原住民の笛)のブームを思い出します。この倍音豊かな楽器の飄逸な音は、彼らの好奇心をそそるものなのでしょう。よく見ると、物干し竿状の筒から作られたと思しきフヤラが出てきます。

FUTUJARA - hybrid fujara, 5 instruments in one!!! (Nadishana)

Futuristic Fujara: 3 instruments in one! (Nadishana)

Como hacer una Fujara (konkovka) Casera

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2011年12月21日 (水)

妙なるFujara

例のフヤラという笛の映像がまとまって出てきました。フヤラは、ハンガリーのフルヤの系統と思われる倍音豊かな大型の牧笛で、低音のものは外見がファゴットに似ています。それを縦に構えた姿だけで何とも強烈なインパクトがあります。しかし、このかすれた音色はファゴットよりはるかにむら息の多いもので、その点では尺八やネイなどに近いとも言えそうです。フヤラの収録された音源ですが、スロヴァキア中部のポラナ地方の録音盤がイネディから出ていました。
この音色で思い出しましたが、映画「ブリキの太鼓」の初めと終わりでポーランドの荒涼とした平原に響いていた笛の音が、フヤラの音にそっくりでした。これ程巨大ではないと思いますが、同種の楽器がポーランドにもあるものと思われます。

Fujara song 2008

"fujara" Slovak traditional national musical instrument

Fujara song - Hej na vrch na Poľanu

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2011年12月20日 (火)

Saga krasy

昨日も2本上げましたSaga krasyというシリーズ。かなり良いので、他のものも上げておきましょう。ハンガリー寄りの東欧らしさ満開で、素朴な短調のメロディがどれも美しいです。どうやらこのシリーズはスロヴァキア東部の民謡が多いようです。Saga krasyを翻訳にかけてみると、「美しさの武勇伝」と出てきました(笑) krasyが「美」と関係あるだろうことは、ロシア語のクラスィーヴィー(男性形)やクラスィーヴァヤ(女性形)と似ていることからも容易に類推がつきます。武勇伝と言うよりも、競演のようなイメージかなと思ったりもしました。音楽はハンガリー風だけでもなく、ルテニア、ウクライナ西部、ポーランドとの共通性も同時に聞こえてきます。更には、ロマの音楽の影響も見逃せないようです。いずれも同国東部の特徴なのかも知れませんが。英ARC盤などでもこの辺りの音の雰囲気が確認できました。

Sága krásy - Ej na tarki. Eastern Slovakia. Slovak folklore.

Sága krásy - Odam še neodam. Eastern Slovakia. Slovak folklore.

Sága krásy - Ej zahrajce hudaci. Eastern Slovakia.

Sága krásy - Ach mamičko mamko. Eastern Slovakia. Slovak folklore.

Sága krásy - Slovak folklore. Sings Anna Poracova.

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2011年12月19日 (月)

Slovak folklore

今日はスロヴァキアのしっとりとした民謡3本を上げておきましょう。チェコの民謡よりも東欧的で、短調が多いように思います。すぐ北に位置するので、ハンガリー音楽の影響も強く感じさせます。しかし、言葉は明らかにスラヴ系の音です。
フヤラという管楽器ですが、一本目の20秒辺りに出てくる、ファゴットに似た大きな笛です。歌口はファゴットのようにダブルリードなのかどうかは不明ですが、立てて構えた姿は、強烈なインパクトがあります。

Kopala studienku (Slovak folk song - base of Slovak anthem)

ága krásy - Teče voda teče. Rusínska balada. Eastern Slovakia. Slovak folklore.

Sága krásy - A ja taka dzivočka. Song from eastern Slovakia.

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2011年12月18日 (日)

おお牧場はみどり

チェコの人形劇とゴーレムの関係はありやなしや、という点は気になりますが、音楽とは余り関係もないので、取りあえずスロヴァキアの方に移動します。
スロヴァキアの曲でよく知られているのは、「おお、牧場はみどり」でしょう。チェコスロバキア民謡と表記されていることが多いかと思いますが。しかし、もっと西欧的な影響から遠い音楽があって、そちらが魅力です。フヤラのような特徴的な楽器もありますので、少しずつ見て行きましょう。
現代美術ではアンディ・ウォーホル、音楽家ではガイ・クルセヴェク(ex.ポルカしかないぜバンド)など、アメリカのスロヴァキア系移民からは著名人が結構出ています。

ダークダックス『おお牧場はみどり』

SENZUS - Horela Lipka

HORELA LJIPA, HORELA - Ženska žridlova grupa zoz Djurdjova

メロディの少し異なるヴァージョンも存在するようです。短調が入り混じった美しい旋律です。

Slovakia - Slovensko - Slovak Anthem - Slovenska hymna

一転して、国歌はこんな哀調に富んだ旋律でした。

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2011年12月16日 (金)

Golem (1920)

例のゴーレムですが、戦前ドイツの映画「巨人ゴーレム」が7本組でアップされていましたので、今日はこれを上げておきましょう。今日はこの冬一番の寒さで、ブログを書く手もこわばってしまいました。起きていられないような寒さです。明日の朝は0度にまで下がりそうです。という事で、また日曜に頑張りたいと思います。m(_ _)m
一本目の解説より In 16th-century Prague, a Jewish rabbi creates a giant creature from clay, called the Golem, and using sorcery, brings the creature to life in order to protect the Jews of Prague from persecution.

The Golem (1920) Part 1 of 7

The Golem (1920) Part 2 of 7

The Golem (1920) Part 3 of 7

The Golem (1920) Part 4 of 7

The Golem (1920) Part 5 of 7

The Golem (1920) Part 6 of 7

The Golem (1920) Part 7 of 7

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2011年12月15日 (木)

Czech Puppet Animationとゴーレム

ブラザース・クエイの短篇「ヤナーチェク」は、「ストリート・オブ・クロコダイル」のVHSには入っていたけど、現在DVDでは入手不可になっているそうです。(みしえるさん、情報有難うございますm(_ _)m) ヤナーチェク・ファンとしては、どんな曲が入っていたのか、気になるところ。(探せば、どこかにビデオがあるはずですが(笑))
さて、他のチェコの人形劇や人形を使ったアニメにはどんな感じなのか、少しyoutubeで追ってみましょう。
プラハはユダヤ教のシナゴーグが今でも結構残っていると聞きますが、12日に見た、粘土の人間が徐々に出来上がっていくシュヴァンクマイエルの短篇映画は、ゴーレム伝説のヨーロッパでの中心地が、この辺りであることをすぐさま思い出させました。もしかしたら、人形への愛着もそんな文化的下地があってのことなのでしょうか? 関連することかも知れませんが、「ロボット」と言う言葉も、チェコ語の単語です。

Czech Puppet Animation - Džin - Jinnee of bottle

Džinと聞くと、イスラームのジンを思い起こさせます。イスラーム文化もチェコまで伝播してきているのでしょうか?

Czech Puppet Animation - One Night in A City

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2011年12月14日 (水)

Street of Crocodiles

12日に「チェコと言えば、幻想的な人形劇でも有名ですが、20年ほど前に話題になった映像で人形を使った作品がありまして、その中に確かヤナーチェクの曲が使われていたように記憶しています。そのすぐ後に話題になったシュヴァンクマイエルは覚えていましたが、先の作品名を忘れてしまって思い出せません」と書きましたが、みしえるさんからのコメントで、映像作家の名前を思い出しました。ブラザース・クエイでした。彼等の「ストリート・オブ・クロコダイル」が90年頃に非常に話題になっていました。今日は他にも幾つか上げておきましょう。
今見ても衝撃的な彼らの映像は、幻想的かつノスタルジックで、音楽がヤナーチェクでなくとも、この前衛的な映像の中には、これまで見たようなチェコの先鋭的な芸術のエッセンスが凝縮されているように思います。アメリカ人である彼らがこれ程チェコ風な作品を残しているのは何とも不思議ですが、やはりシュヴァンクマイエルからの影響がいかに大きかったかということでしょう。
4本目のStille Nachtは、有名なクリスマスの「きよしこの夜」のドイツ語原題ですが、この映像作品はクリスマスとは関係なさそうです。

The Quay Brothers

Street of Crocodiles (1986) - Part 1

Street of Crocodiles (1986) - Part 2

Stille Nacht I Dramolet 1988 - Quay Brothers

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2011年12月13日 (火)

最近のビトヴァ

イヴァ・ビトヴァは90年代の初め頃だったでしょうか、ステージで一度見たことがあります。話題作Step Across the Borderのリリースから間もない頃で、あのアルバムの印象通りのパワーに圧倒されました。時に倍音唱法も入る鮮烈なヴォカリゼーションを交えながら、ヴァイオリン弾き語りで聞かせるスタイルは現在も一貫しているようです。イギリスのNBE Liveからは、モラヴィア地方の吸血鬼伝説をベースにしたアルバムもありました。今日の06年ライヴの2本には、少しそんな恐い?イメージも感じさせます。自然への畏怖の念かも知れませんが。

Iva BITTOVA "Improvisation" -- 1

Iva BITTOVA sings *Ne nehledej*

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2011年12月12日 (月)

Jan Svankmajer

チェコと言えば、幻想的な人形劇でも有名ですが、20年ほど前に話題になった映像で人形を使った作品がありまして、その中に確かヤナーチェクの曲が使われていたように記憶しています。そのすぐ後に話題になったシュヴァンクマイエルは覚えていましたが、先の作品名を忘れてしまって思い出せません。ビデオはどこかにあるはずですが。
と言う訳で、ヤナーチェクは使われてないように思いますが、シュヴァンクマイエルの映像を上げておきましょう。この不思議感覚はチェコ以外ではまずないのでは、と思えるほど強烈です。

Jan Svankmajer: Dimensions of Dialogue Part 2

Jan Svankmajer - tma/svetlo/tma (Darkness/Light/Darkness)

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2011年12月11日 (日)

ヤナーチェクの歌 イヴァ・ビトヴァ他

ヤナーチェクの作品の中で、モラヴィア民謡というのは、作曲のインスピレーションを受け取る源泉であって、バルトークの作品のように民謡に直接の原曲がある場合は少ないように見受けられます。モラヴィア民謡特有の旋律形や和声を抽出して、血肉化して使われているように聞こえることがほとんどで、それこそ彼の作品の最大の特徴であり、美点と言えるのではないでしょうか。オペラ「利口な牝狐の物語」など聞くと、映像が見えなくてもフォークロアな香りが漂ってきます。(「イェヌーファ」はまだちゃんと聞いたことがないので、急に聞いてみたくなりました)
ヴァイオリン弾き語りで知られるイヴァ・ビトヴァがヤナーチェクの歌曲を歌っている映像もありました。ビトヴァはロマの家系の人ですが、モラヴィア出身ですから、故郷の歌のようなものでしょうか。

Leos Janacek - Moravian Folk Poetry in Songs - part A

Leos Janacek - Moravian Folk Poetry in Songs - part B

Iva Bittova and Skampa Quartet (Janacek´s songs)

Iva Bittova and Skampa Quartet (Janacek´s songs)

Iva Bittova and Skampa Quartet (Janacek´s songs)

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2011年12月 9日 (金)

Moraviaの歌と踊り

チェコ東部のモラヴィア地方と言えば、何よりもヤナーチェクの音楽を思い出します。モラヴィアのフォークロア(物語、民謡、民俗だけでなく、言語自体の抑揚が重要だそうで)と分かちがたく結びついた彼の作品群は、非常に個性的で不思議な雰囲気を漂わせています。モラヴィア民謡から影響を受けてはいても、マジャール色は薄かったように思いますが、今日のyoutubeではマジャール色強めに聞こえます。
モラヴィアは、ラキア (Lachia, Lašsko) 、ワラキア (Wallachei, Valachia, Valašsko) 、ハナ (Hana) 、スロヴァキア (Slovácko) といった地方に分かれるそうで、なかなかややこしいことになっています(笑) 東部のワラキア、ラキアは、より西スラヴ的だそうで、ヤナーチェクの創作の源泉はこちらになるのでしょうか?
明後日以降、ボヘミアやスロヴァキアとの違いも明らかになればと思います。

3 Moravian folk songs- Ej, Od Buchlova +2

EJ OD BUCHLOVA

Moravian Folk Dancing

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2011年12月 8日 (木)

ボヘミアの民謡とポルカ

ボヘミアと言うのは、チェコの西部になりまして、東部はモラヴィアと呼ばれてきた地方です。なかなか民謡そのものと言うのは少ないようですが、クラシック作品になった曲がやはり面白く聞けますので、トップに上げておきましょう。ツィゴイネルワイゼンのようなヴァイオリンの名人芸を目の前で見れますが、メロディは確かにボヘミア的。2曲目の独奏は、モルダウを思わせるような哀切味溢れるメロディです。その後のお婆ちゃんの民謡独唱のような映像がもっとあれば良いのですが。
4曲目のポルカは、最初に聞いたのはルーマニアの少年少女合唱団の歌唱だったと思います。かなり有名な曲です。その後のファゴットの入った珍しいバンド編成も面白いですが、更にラストのブレイヴ・コンボの演奏は、一気にチェコ~ボヘミアの枠を越えた音楽になっています。

Russian Bohemian Violinist Egor Gzechishnikov

Bohemian Folk Song - Folk Song

grandma singing czech folk song and translating

Bohemian National Polka

czech polka

Brave Combo - Aja Sam - Czech Polka

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2011年12月 7日 (水)

ボヘミア民謡を探して

スロヴァキアやモラヴィアの方が目立っていて、意外にチェコ民謡のクリップは少ないようですが、いくつか集めた映像を上げておきましょう。スメタナやドヴォルザーク、またはマーラーの交響曲にもボヘミア民謡のスピリットは息づいていますが、現在ではなかなかイメージがつかみにくいような気もします。幾つか見た限りでは、西スラヴ、ドイツ、ハンガリーの要素がクロスして聞こえてきます。2本目はバグパイプを模した作品のようですが、曲も編成もなかなか面白いです。3,4本目のハーディーガーディー(手回しヴァイオリン)弾き語りの辻楽士の音楽に聞こえるのは、チェコの古楽の流れなのか、真のボヘミア民謡の名残りなのか、どちらなのでしょうか。

Troja Wine Festival - Traditional Czech Folk Song

Scherzo on Bagpipes Playing in the Village from Trio Concertant Over Czech Folk Songs by Jerry

Authentic amazing Czech music: Jiri Wehle

Músico callejero de Praga tocando la Zamfoña. Abril de 2009.

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2011年12月 6日 (火)

Czech Folk Song

ジプシー系の音楽ではなく、チェコの素朴なスラヴの歌声を聞きたいので、まずCzech Folk Songと入れてみました。出てきた演奏を聴いてみると、偶然かも知れませんが、やはりモルダウの国だなぁと納得してしまうような、哀愁のメロディが耳に入ってきました。この辺の音源と言うのはARCかSupraphoneからありました。一本目はいつぞやアップした記憶がありますが、いつかは忘れてしまいました。
2,3本目はフォークダンスですが、Doudlebska Polkaは日本でも比較的よく知られていると思います。モルダウの中間部も、かなり陽気に盛り上がりますが(指揮者によってもの凄くテンポが速くなります)、あの部分もポルカになるのでしょうか?

Czech folk song

Czech folk song "Když jsem koval koníčky" performed by group Rozmarýnek (Prague) in Paris 2006

Czech Folk Dance in Karlovy Vary

Doudlebska Polka - a Czech folk dance

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2011年12月 5日 (月)

Themes from the Moldau

タトラの次は、音楽の類似性からも、すぐ南のスロヴァキアに行きたいところですが、まず西のチェコから入ってモラヴィア、スロヴァキアと移動したいと思います。その後またハンガリー~ルーマニアの方に向かいますので、その方が自然かなと思いまして。
大阪万博の頃はチェコスロヴァキアと呼ばれ、私もその名で親しんだ世代で、チェコとスロヴァキアを分けるのは何となく違和感がありました。最近はユーロ圏に入っているスロヴァキアの動向に注目が集まったこともありました(一方、チェコは非ユーロ圏)。チェコは美しいプラハの町と、音楽ではスメタナやドヴォルザークのクラシック作品が世界的には有名だろうと思います。後は、前衛的な映像作家に、ヤン・シュヴァンクマイエルがいました。その独特な感性は特筆すべきものでしょう。
フォークミュージック方面では、近年はチェコよりもスロヴァキアの方がCDは出てきているように見受けられます。一方チェコでは、イヴァ・ビトヴァやヴィエラ・ビラ、イダ・ケラロヴァーなど、ジプシー系のアーティストが目立つように思います。少しずつ見ていくことにしまして、とりあえず今日は(ブログ記事1400件目ですが)スメタナの交響詩「わが祖国」よりモルダウ。弦楽版のチェロパートを弾いたことがある曲です。2本目はクーベリック指揮チェコ・フィルの名演。この曲より有名なチェコの音楽は、おそらくないと思われます。

Themes from the Moldau

Smetana Ma Vlast Moldau Kubelik Czech 1990.wmv

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2011年12月 4日 (日)

タトラ山地のフィドル音楽とクラコヴィアク

4本目のような険しい山が聳えるポーランド南部のタトラ地方の音楽では、マジャール的なフィドル・アンサンブルの演奏が強く印象に残っています。スロヴァキアとの国境に近い所ですが、更に南のハンガリーの音楽に似た印象です。イギリスのニンバスからTrebunia Family BandとWilczek's Bukovina BandのCDがありましたが、youtubeはTrebunia Family Bandのみのようでした。3本目はタトリとグループ名に入っていますが、クラコヴィアクを踊っているのでタトラのグループではないのかも知れませんが、近くであることは確かなので、ハンガリー風なフィドル音楽とクラコヴィアクが混在している地方なのでしょうか。

The Trebunia Family Band - Goralski Dance Sequence- Wierchowa, Drbny, 3 Krzesane, Zielona

Twinkle Brothers & The Trebunia Family Band - Don't Betray Me

何とレゲエとの共演。チェロは例の(ワルシャワ・ヴィレッジ・バンドと同じ)持ち方をしています。

Tatry Polish Folk Ensemble: Krakowiak

High Tatras- Poland-Swinica 2011

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2011年12月 2日 (金)

Mazowsze三昧

南のタトラ山地の方にこの後廻るかも知れませんが、平地のポーランドは一まず今日までにしようかと思います。最後に国立歌舞団Mazowsze(マゾフシェ)の演奏をたっぷりと。どれも美しく、また時に可愛らしく、ショパンのピアノ曲の原型が聞こえたり、まるでメルヘンを見ているような高雅なステージに魅了されたりと、実際に見てみたくなりました。
80年代頃に現地のレーベルMuzaから何枚か民族音楽のCDがありました。ああいう粗い素材そのものの生々しさも興味深いものでしたが、それらを纏め上げたマゾフシェのステージの完成度の高さも凄いと言う他ないです。最後のIwuszkaと言う曲、ロシアのプリャハという民謡にかなり似た感じです。紡ぎ作業中の女性を歌った曲だったように思いますが、こちらはどうでしょうか。

Mazowsze - Szła dzieweczka

おそらく最も有名なポーランド民謡「森へ行きましょう」(シュワ・ジェベチカ)を再度上げておきます。

Mazowsze - Cyt, cyt

Kukułeczka -Mazowsze.

Mazowsze Ej przeleciał ptaszek (1979),solo:Małgosia Chróścielewska

Mazowsze Dwa serduszka(2000)

Mazowsze-Iwuszka(1984)

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2011年12月 1日 (木)

MazowszeのPolonez

ポーランドの舞踊では、マズルカと並んで、と言うより、最も有名なのはやはりポロネーズでしょう。農民の舞曲マズルカに対して、ポロネーズは貴族階級から起こったようです。
ショパンの英雄ポロネーズ(今日の4本目)等で耳馴染みですが、実際に民族舞踊を見る機会はほとんどないと思います。こうして踊りを見ると、あの「タンタタ・タンタン・タンタン」というリズムには、やはり華があります。しかし、ポーランドでは行進も3拍子というところが面白いです。これまでに見てきた通り、踊りに合わせて音楽が自在にルバートするところが味で、3拍子での行進もそれで可能になるのでしょうか。
ポーランドの代表的な国立歌舞団の一つ、マゾフシェの踊りや合唱(「森へ行きましょう」など)は、これまでにもいくつか取り上げました。気品溢れる歌と踊り、女性のスカートのシックで華やかな色や柄など、どれもとても美しいです。

Mazowsze-Polonez Warszawski '84

Polonez

Polonez w wykonaniu zespołu MAZOWSZE とあります。ゼスポウというのは楽団のような意味のようです。

Mazowsze - Finale

Fryderyk Chopin - Polonez A-dur Op. 40 Nr 1 (Janusz Olejniczak)

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