マラマロシュの楽士達
前にマラムレシュを取り上げたのは、確かムジカーシュのマラマロシュについて書いた時でした。「トランシルヴァニアの失われたユダヤ音楽」と言う副題を持ったこのハンニバルからの名盤は、数あるクレズマー・アルバムの中で一際光る一枚でした。
マラマロシュとは、マラムレシュのハンガリー語での呼称。そのアルバム副題通り、ホロコーストでユダヤ人楽士はいなくなってしまった訳ですが、一緒に活動していたロマの楽士がユダヤ人たちのレパートリーを覚えていて、ムジカーシュとマルタ・セバスチャンによって復活蘇演されたのでした。彼の地に魅せられ頻繁に足を運ばれている、みやこうせいさんの「森のかなたのミューズたち」によると、今でもロマの楽士達はマラムレシュの村々にいるそうです。
今日の一本目のyoutubeは、その「マラマロシュ」に入っていた曲とかなり似た調子の曲です。ロマの楽士ではないと思いますが。(この地方の盃を逆さにしたような男性の帽子が独特です)この映像は前にもアップしていたかも知れません。ギターの弾き方が独特ですが、ロシアの方でも寝かせて弾いていたのを見たことがあります。
INSTRUMENTALA, INVARTITA DE MARAMURES - FLORENTINA SI PETRE GIURGI
Cornelia si Lupu Rednic - Care frunza pica jos
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