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2012年1月31日 (火)

クレズマー・ヴァイオリンの装飾技法とハシディック・ソング

少し飛躍しますが、今日はクレズマー・ヴァイオリンの泣きの奏法について、ハシディック・ソングと並べて聞いてみましょうか。ドイナなどのルーマニア音楽の影響は色濃いとは言え、クレズマー・ヴァイオリンの奏法はかなり独特なものです。一本目はネアクシュ関係を見ていて見つかった映像ですが、なるほどこういう風に装飾を付けているのか、と目から鱗の落ちるような映像でした。3本目は元クレズマティクスのアリシア・スヴァイガルズの演奏。クレズマー・ファンにはお馴染みの人でしょう。
最後に入れたのは、ハシディック・フォーク・ソングの大家、ラビ・シュロモ・カルリバッハの自作自演映像。イスラエルの歌手ですが、アシュケナジームの方ですから、ルーマニアのホラなどが血肉化して歌の中に入っています。クレズマー・ヴァイオリンの泣きの装飾と節に近いものが感じられるはずです。Moshe V'Aharonと言う曲は初めて聞くような気がしますが、アハヴォ・ラボ旋法の何とも熱い歌です。タイトル通り、旧約聖書の「モーセとアロン」を歌った曲でしょう。現代音楽を聞く方には、シェーンベルクのオペラで知られているエピソードだと思います。

Klezmer Fiddle "Krekhts" ornament with Jake Shulman-Ment.

Klezmer Fiddle: Using "Krekhts" with Jake Shulman-Ment

Alicia Svigals' Klezmer Fiddle Express

Shlomo Carlebach - Moshe V'Aharon LIVE Performance

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