Grigoras Dinicu - Ciocarlia
ディニクのチョカリーア(ひばり)は何年か前にもアップしたように思いますが、素晴らしい貴重映像ですので、再度上げておきましょう。タラフ・ドゥ・ハイドゥークスだけでなく、ザンフィルのようなパンフルート(ナイ)奏者まで、ルーマニアのラウタルで、この曲を演奏しない人はいないのでは?と思われる名曲中の名曲です。しかし、この曲がグリゴラシュ・ディニクによって書かれた事は、意外に知られていないように思います。ディニクと言えば、どちらかと言えばヴァイオリンの難曲として有名なホラ・スタッカートで有名でしょう。ディニク~ハイフェッツ編曲という風に呼び馴らされています。
2本目は昨日のイオン・ドラゴイのおまけとして。パンフルートの名手ラドゥ・シミオンの楽団に途中から豪快にソロで参入。こうして並べるとディニク直系のようにも見えてきます。バグパイプの妙技、コントラバス奏者の技にも驚きました。往年の楽士のレベルの高さに驚嘆する一本です。
Grigoras Dinicu - Ciocarlia
Formatia Radu Simion, Ion Dragoi, Ion Laceanu - Potpuriu
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コメント
2本目は、なんだか、楽器博覧会みたいな、楽器好きにはたまんないですね。
ナイ(でしたか)、あんなに薄いものだとは、意外でした。
バイオリンが出てくると、定番の演奏に戻った様な気持ちになりました。
投稿: 百本八本 | 2012年2月24日 (金) 23時53分
百本八本様
そうですね。しかもこんな名人ぞろいですから。私は特にバグパイプには驚きました。ルーマニアの音源ではほとんど聞いたことがなかったので。
ナイは、もっと太いものもあったかも知れません。
投稿: Homayun | 2012年2月28日 (火) 00時11分
イギリスのバグパイプとは違って、息を吹き込み続けていないのは、バッグが大きいからかな、と思いましたが、ドローン管が、1本だけなんですね。
投稿: 百本八本 | 2012年2月28日 (火) 22時49分
百本八本様
確かに皮袋大きいように思います。そう言えば、イギリスのバグパイプでは、ドローンだけで和音が出ていたように思います。ルーマニア辺りはやはり旋法音楽だということでしょうか? 一本のドローンの周りで細かく動くことで、旋法が明確になるように思います。
投稿: Homayun | 2012年3月 1日 (木) 00時18分