チェロとマリオネット タラフ今昔
金曜は津留崎直紀さんのチェロリサイタルに行っておりまして(@隣町の新居浜)、帰ったら10時半で十分アップ可能な時間ではありましたが、メインPCを落としていてXPのサブマシンを久々に立ち上げたもので、アップデートがわんさか入ってきて更新している内に日付をまたいでしまい、そのままブログお休みとなりました。m(_ _)m
リサイタルはとても素晴らしかったです。フランスで長く活動されてたからでしょうか、フランス的な柔らかく落ち着きのある音色で、実に美しかったです。J.S.バッハ(無伴奏チェロ組曲第1番全曲)、フォーレ(シシリエンヌ、夢の後に)、ラヴェル(亡き王女のためのパヴァーヌ)、ピアソラ(オブリビオン、リベルタンゴ)のようなポピュラーな曲の他に、黛敏郎の文楽など現代曲や自作曲も。文楽では、あの耳馴染みの義太夫三味線の節から始まります。新居浜のマリオネット劇のために書かれた自作曲も優しく綺麗な曲でした。見かけはちょっと恐いけど(笑)、新居浜弁で和ませる魔女のマリオネット芸も、秀逸でした。新内と八王子車人形という組み合わせも良かったけど、チェロとマリオネットというのも実に興味深いものがあります。今夏上演される予定の「星の王子様」のテーマ曲も一昨日演奏されました。どこか宮沢賢治ワールドを感じさせるような一曲でした。新居浜の背後はすぐ1500メートル級の山々が聳え、この週末はとりわけ寒かったので、中腹より上は冠雪していました。
youtubeを何か上げたいところですが、どちらもyoutubeデータは見当たらないので、ここ数日ずっと見てきましたタラフの今昔の映像を2本上げておきます。バルトーク作品などを取り上げ話題になった07年のアルバム「仮面舞踏会」と、彼らの名前が大きくクローズアップされることになった映画「ラッチョ・ドローム」から。どちらも素晴らしいのは言うまでもないことですが、芸風の変化がよく分かります。
Taraf de Haidouks : "Ostinato" music video
Latcho Drom - Taraf de Haidouks
| 固定リンク
「ルーマニア」カテゴリの記事
- エネスコ自作自演のヴァイオリン・ソナタ第3番(2022.05.18)
- エネスコのヴァイオリン・ソナタ第3番 コパチンスカヤ(2022.05.16)
- マラムレシュのクリスマス(2022.05.13)
- マラムレシュと白川郷(2022.05.12)
- マラムレシュの結婚式、木造聖堂群、陽気な墓(2022.05.11)
「チェロ」カテゴリの記事
- イムレ・カールマンのコダーイ無伴奏チェロ(2021.11.04)
- ボバン・マルコヴィチとライコー・フェリックスの共演 他(2021.11.01)
- ホラ・スタッカートとワン・ボウ・スタッカート(2021.10.14)
- 2CELLOSのリパ・モヤ(2021.08.04)
- 「トラキアの音楽」プロジェクト(2020.02.21)
コメント