タラフ名演集
タラフ・ドゥ・ハイドゥークスのシリーズ、結構好評のようですので、もう少し名演集ということで上げておきましょう。今日のも全てそうですが、このモノクロ映像のシリーズは初来日前後のものと思われますが、この頃のアンサンブルの凄みは只事ではないです。オールド世代もまだ元気でした。
ジプシー・フィドリングの特徴は沢山見出せますが、いつも思うのは、上げ弓で始まることも多い、楽器をトランペットのように高く上げる、等でしょうか。西洋クラシックではアウフタクトとか拍の裏から始まる時以外は、圧倒的に下げ弓で始めることが多いので、かなり目立ちます。
Taraf De Haidouks - Rustem si suite
Rustemはタラフの代表曲と言えるでしょう。ライヴでも圧倒されました。
Taraf De Haidouks - Turceasca
5分40秒辺りのカリウのトレモロ入りの超絶プレイは、しばしば引用される箇所です。Turceascaは、トルコ風のような意味では。
Taraf De Haidouks - Doina, hora si briu
数日前にも取り上げたドイナと、ルーマニアの代表的舞曲ホラが続けて演奏されています。ファルカルのフルートとコスティカのヴァイオリンは、ベスト・マッチ。トレモロの多いカリウの超絶技巧よりコスティカのプレイの方が、このドイナには合うでしょう。
Taraful din Clejani - Cintec de dragoste
ネアクシュ、カクリカ亡き後、ほとんど一人だけ、オールド世代では元気でダンディなPaul Guiclea叔父さん。大きな腹をゆすって歌って踊ってヴァイオリン弾いて(笑)。コスティカの歌心溢れるフィドリングは、カリウより正統派かも。ここでは彼の歌も聞けます。
TARAFUL DIN CLEJANI-PE DEASUPRA CASEI MELE
ネアクシュやカクリカ(歌、ツァンバル)など、仏Ocoraの「ワラキアのジプシー音楽」に入っていた頃からのメンバー中心の味わい深い演奏。爺ちゃんたちの味のある演奏、最高です。
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