今日はアリザーデとシャジャリアンの共演映像です。この黄金の組み合わせも長いものが幾つかありました。大体この1,2年の間にアップされていたようです。シャジャリアンの輝かしい歌声、アーヴァーズをサポートするアリザーデのタールの妙技、どちらもやはり当代では最高でしょう。2本ともシャジャリアンの息子、ホマーユン・シャジャリアンがトンバクで出ています。faryad(叫び)はWorld Villageの同名盤と対応する内容だと思いますが、現在見本が手元にないため確認できず。(もしかしたらHamnava ba BamのDVD映像でしょうか?) 一本目(埋め込み不可)では06年に来日したカイハン・カルホールも出てきます。
ジャラール・ゾルフォヌーンの映像、ライヴ動画もありましたので、今日もいくつかアップしておきます。1本目はナゼリの歌っていたようなタイプに似て聞こえますが、クルド音楽になるのでしょう。この人はクルド系ではなかったように思いますが、シャーラム・ナゼリの名盤「Gol-e SadBarg」では共演していました。と言うかこのアルバムの作曲者、コンダクターでした。 3本目は現在は入手難になっているMusic of the WorldのKord Bayatから。この画像がその盤のジャケットです。4本目はこの盤と同じデュオで、ソヘイル・ゾルフォヌーンは彼の息子。セタールの繊細な絡まり方が非常に美しいです。Kord Bayatは訳せば「クルドのバヤート(詩)」で、そのタイトル通り、クルド風な旋律に特徴があります。
Sabina Rakcheyeva Ensemble - Sabina Rakcheyeva on Violin, Kit Downes on Piano, Attad Haddad on Oud, Matt Ridley on Piano, Vasisli Sarikis on Percussions. Live in London, December 2009.
Kardeş Türküler - Sari Gyalin (Sarı Gelin)
Sari Galin: Hossein Alizadeh & Jivan Gasparyan (Endless Vision album)
Endless Vision (nominated for Grammy award 2007 for Best Traditional World Music Album in 2006), is a live recording with Hossein Alizadeh & Jivan Gasparyan on stage in the Niavaran Palace outdoor venue in Tehran, Iran (Sept.4-6, 2003) with more than 12,000 spectators.
Songs in Azeri, Armenian, and Farsi; Afsaneh Rasaee's emotional singing stands out even though she can't sing solo on stage in a live performance in Iran. Jivan Gasparyan sings the Armenian lyrics with the calmness and assurance of a true master musician. The Farsi lyrics give the song a whole other dimension when they start. Hossein Alizadeh (Shurangiz), Jivan Gasparyan (Duduk, Vocal), Vazgen Markaryan (Bass Duduk), Afsaneh Rasaee (Vocal),Sari Galin Hoorshid Biabani (Vocal), Armen Ghazaryan (Duduk), Ali Boustan (Shurangiz), Mohammadreza Ebrahimi (Oud), Ali Samadpour (Dammam, Udu, Vocal), Behzad Mirzaee (Daf, Tombak)
ヨーヨー・マ&シルクロード・アンサンブルと言えば、05年のNHKの新シルクロードの音楽を担当し、度々TV放映もされたので、見られた方も多いと思います。しかし、あの番組が終わってからは日本で取り上げられることはほとんどなかったのでは。その後もOff The Mapのような実験的な作品をリリースしていて、金曜にアップしたルステムのような東欧音楽をやっていたかと思えば、オズヴァルド・ゴリジョフ(あるいはゴリホフ)のユダヤ的な作品やアラブ音楽を取り上げたり、その他にもユーラシアの様々な要素をちりばめた音楽がyoutubeでも確認できます。各国の楽器の妙技はもちろんですが、色々なメロディが聞こえてきて、それだけでもとても興味深いものがあります。日本での情報不足とは対照的に、youtubeはしっかり上がっていました。しかし、かなり音楽的にマニアックな領域に入ってきているようですので、ここまで来ると日本のTVでは取り上げ難いでしょうね。
ルステムと言うのは、ルーマニアの基本的な舞曲の一つでしょうか。演奏者によってはタラフのように極めて刺激的になる曲です。タラフの場合、元はハチロク(8分の6拍子)のところ、猛スピードで演奏することで緊迫感の強い5拍子に近づこうとするような意志も感じましたが(笑) さて、このRustemという曲をyoutubeで検索すると・・・、結構他の国の映像も見つかります。勿論直接の関係等はないと思いますが。イランのエレキ独奏はイラン音楽らしくハチロクです。ここはルーマニアの場合と似ています。2本目のウイグル美女が踊っている映像では、ルステムというのは踊り子の名前でしょうか? そして3本目では、ヨーヨー・マ&シルクロード・アンサンブルが、何とルーマニアのルステムを演奏。タラフ・ドゥ・ハイドゥークスのコピーと言って良い演奏でしょう。このアンサンブルの中にはウイグル人もいました。(この映像にはいなさそうですが) 英文解説には興味深い記述が見えますが、コメントには RUSTEM is not a Gypsy piece of music.It is an old folkloric theme,mostly South Romanian but also found In Bulgaria and historical Macedonia.It traces down to ancient Thracians. What made you think it is Gypsy?Just because Gypsy performers play rustem?Anyone can play it...のように反論がありました。確かにこちらが正しいでしょうね。昨日ロマ以外のルステム別バージョンを色々上げましたので、併せてご覧下さい。 このキーワード辺りをきっかけに、次どこへ飛ぶか模索中です。ルーマニアの後は、まだ決めてませんでしたから(笑)
Irani.Qelender C&Guitar Rustem Quliyev.muzik
Rustem - Xeliringde Oynayli ( Uyghur Music )
Silk Road Project: Rustem
The sweet and seductive violin solo in "Rustem" gives a glimpse of a musical culture that is uniquely global while also rooted in local tradition. The music of the Roma reflects the rich musical cross-pollination of a borderless people, with seamless meshing of local instruments, musical languages and styles. Originally from North Central India, the nomadic Roma migrated to Persia and Europe around 300 B.C.E. They eventually settled in Wallachia and Moldavia (present-day Romania), but suffered savage persecution until the mid-19th century. Europeans mistook the Roma for Egyptians and coined the term "gypsies" in the 15th century. Today the Roma diaspora can be found on almost every continent.
This Roma piece from Romania, "Rustem," was arranged for the Silk Road Project by Ljova and is dedicated to Marty Peretz and Anne Peretz with deep appreciation and thanks.
For more on the Silk Road Ensemble and the Silk Road Project, visit http://www.silkroadproject.org
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