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2012年3月 8日 (木)

古琴と古筝

昨日は韓国の代表的弦楽器のコムンゴとカヤグムを聴き比べました。コムンゴという楽器について、ウィキペディアに「高句麗時代に王山岳が、中国の琴を改造して発明したという。」という記述がありました。ここで琴と書かれているのは、古琴(Guqin)のことだと思いますが、確かに細めの胴は古琴に似て見えます。では、カヤグムはもしかしたら古筝(Guzheng)の系統だろうか、と思って調べたら、やはり古筝が租型に当たる楽器だそうです。
アルカイックなとでも表現できそうな古風な表情を湛えた古琴と、華麗な技と音色を聞かせる古筝、どちらも素晴らしい楽器です。唐詩などの古くからの中国文化の高雅な部分を凝縮したような古琴と、よりストレートに「中国」をイメージできる音色の古筝とも形容できるでしょうか。香港Hugoのシリーズには、独奏の素晴らしい音源が色々ありました。

古琴演奏家呂培原"流水" guqin master Pui-Yuen Lui "Flowing Waters"

鸥鹭忘机(吴兆基 古琴)

古筝(こそう)奏者 伍芳(ウーファン)さんが語る神戸

Guzheng "Liuyang River" 浏阳河-古筝

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コメント

古琴は、弦の数や、緒の方法、形など、どちらかと言うと、雅楽の国風歌舞で使われる和琴に似ている様に思います。

古筝の方は、現代の筝に似ています様に思います。雅楽の唐楽で使われる楽筝が、似ている様に思います。

投稿: 百本八本 | 2012年3月10日 (土) 07時51分

百本八本様
そうですね。その通りのようです。雅楽器に疎いのが露呈してしまいました(^^;(笑) いつもコメント有難うございます。
ただ、古琴と和琴は、関係あるのかないのか、さすがに縄文に遡るようですから、検証は不可能でしょうね。更にはアイヌのトンコリとも関係あるのかどうか・・これらは歴史のロマンの領域でしょう。

投稿: Homayun | 2012年3月12日 (月) 00時11分

日本の楽器で一絃琴と二絃琴 というのがありますが
これが古琴に構造上とってもよく似ています。
琴柱もありませんし。
もっともベトナムにもよく似た一弦琴があるらしいので
あるいはこちらも中国起源なのかなあと思います。

投稿: さつき。 | 2013年2月16日 (土) 16時46分

さつき。様
コメント有難うございました。
そうなんですね。琴の類は弾いたこともないので、琴柱までは気付きませんでした。
東南アジア方面は、今年の夏頃にとも考えています。またヴェトナムの方も当ってみます。

投稿: Homayun | 2013年2月19日 (火) 01時04分

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