Sari Gelin
今日はコーカサスの名歌を一つ上げておきます。サリュ・ゲリンはアリム・カシモフ他、沢山の人が歌っていますが、トルコのハルク系歌手(ギュライ等)もよく歌っていて、一体どこの歌?と思いますが、どうやら起源はアルメニア民謡のようです。大変にメロディの美しい曲で、一度聞くと忘れられない印象を残します。
アゼルバイジャンとアルメニアと言えば、独立前後以来のナゴルノ・カラバフ問題などから衝突や摩擦の耐えない間柄のように思っていましたが、音楽においては国境を越えるのでしょうか。(コメント欄では「いや、これはアゼルバイジャンの歌だ!」と主張している人がかなりいます(笑)) アリム・カシモフの演奏では倍音唱法が聞こえると思ったら、何とトゥヴァのサインホ・ナムチラクが共演。しかも、古楽界の大御所グループ、ヒリヤード・アンサンブルもバックに加わった驚きの演奏です。
「黄色い花嫁」とか「金髪の花嫁」という英訳が見えますが、アルメニア語でSariは「山の」という意味なので、本当は「山の花嫁」のような意味になるらしい、と聞いたことがあります。ハルク系歌手では、ニリュフェール・アクバルとかギュライ等が歌っていましたので、3,4本目に上げておきます。ニリュフェール・アクバルの方はアルメニア語による歌唱とありました。トルコの民謡系歌謡のハルクでは、クルド系、アルメニア系など、色々なルーツの歌が入ってきているようです。
Alim Qasımov - Sarı Gelin - yellow bride
Sari Gelin Azerbaijan national music AZERIN
GüLaY - SaRi GeLin
Sarı Gelin / Sari Gyalin in Armenian (Ermenice) - Nilüfer Akbal
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