今日はダシュティ旋法の「デイラーマン」を一躍有名にした往年の名歌手バナーン。同じダシュティ旋法の歌唱です。 世界的な民族音楽学者の故・小泉文夫氏は「世界で最も美しい歌」とペルシアの歌を賞賛しましたが、自著やラジオ放送でも特別にこのデイラーマンを取り上げていましたので、「最も美しい」という形容はこの曲辺りもイメージされていたのかも知れません。そのデイラーマンを聞かれたのも確かバナーンだったと聞いたような記憶があります。「イラン近代音楽の父」ルーホッラー・ハーレギーの曲など、軽古典的な楽曲を耳にすることの多い歌手です。優しく美しいタハリール(「鶯の声」)の入ったバリトン・ヴォイスのバックには、ダシュティらしく穏やかなペルシアのオーケストラ。この中にマハジュビーもいるのでしょうか。2本目が、そのバナーンの歌唱による「デイラーマン」。 今回マハジュビーについて調べていて、「黒いチューリップのうた」(Song Of Black Tulips)という絵本付きアルバムが出ていることを知り大変驚きました。Mahoor Institutからの2枚のマハジュビーの音源が使われているようです。Morteza Mahjubiと検索すると上の方に出てきていました。なお、この中では「モルテザー・マフジュービー」という表記になっていました。
Che Shabha - Mahjoobi-Navab Safa- Banan Mode: Dashti
そんな中、Shahla Sarsharは、今回初めて知った歌手。コメントによると、クルド系の歌手でハメダン出身とありました。グーグーシュは実はアゼルバイジャン系でしたが(大分前にOstad Ali Salimi作の名曲Airiliqを彼女が歌った映像を取り上げたことがありました)、イランのポップス系の歌手には彼女らのような周縁的(マージナル)な民族出身の歌手が多い傾向があるのでしょうか? 2,3本目に行くに従って段々とポップス調になりますが、1,3本目ではレングのハチロク・リズムが横溢しています。
RIMSKY-KORSAKOV Sheherazade (complete) V.Khadem-Missagh, Alexander Rahbari, 1997
Vahid KHADEM-MISSAGH, violin solo - Persian International Pilharmonic - Alexander RAHBARI, conductor (rec: 5-13 June 1997, Bregenz, Austria - (p) 1998 Discover International)
Composition: Siavash Beizai on a Tasnif by Morteza Neydavood
Neydavood on a poem by Mohammad Taghi (Malek-o-shsho`ara-ye) Bahar.
The above piece is based on this Melody. It consists of an Introduction (Pishdaramad), a song (Avaz), Morghe Sahar (as composed by Neydavood but harmonized and orchestrated), and a Coda (Reng). On this video you see only the two last part of the whole composition.
This video is from a concert in summer 2005 in Talare-Rudaki in Teheran.
一昨日の3本目で見たダルヴィーシュ・ハーンのチャハールメズラーブの他の演奏をちょっと見てみたいと思います。「もえいづる春」を実感するような名調子だと思いますが、いかがでしょうか。 チャハールメズラーブとは、その名の通りで「四つの撥」とか「4つのビート」と訳せると思いますが、4拍子のようで大体一拍が3連譜になっているので、実質8分の12拍子では?と思えることがほとんどです。非常に速いテンポで演奏され、器楽奏者の腕の見せ所です。 一本目のSahba Motallebiのタールによる演奏では、華麗なメズラブ(撥)さばきに魅了されます。Mahoor Institutの「タールの若き名手たち Presentation of the Young Artists (Tar navazi)」に彼女の演奏が収録されていましたが、この盤のリリースより先にyoutubeで話題になっていて、何年か前に当ブログでも取り上げました。
Sahba Motallebi - Chahar Mezrab
Chahar Mezrab - Darvish Khan
Sahba Motallei was born in 1978 in Tehran, Iran, and started playing traditional Persian music very early on. she is a graduate of Tehran Conservatory where she mastered playing Tar and Setar (traditional Persian instruments) under the instructions of master Fariborz Azizi.
She further enhanced her performance of the renowned capabilities by enjoying the direct guidance of the renowned master of traditional Persian music, Hossein alizadeh, and the respected music theoretician, Dr Mehran Rouhani. She continued her formal music studies in composition at St Petersburgh Conservatory, Russia. Sahba has recorded several CDs and composed numerous theatrical peaces.
A student of Ebadi, Saba and Shahnazi, he preserves the old Persian musical traditions.
This tasnif's original melody was originated by Darvish Khan; however, the arrangement that Mr. Rahmanipour is playing was constructed by Abdolhassan Saba.
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