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2012年4月15日 (日)

モルタザー・マハジュビー

数年前にもイランのピアニスト、モルタザー・マハジュビー(Morteza Mahjubi 1900-65)については少し書いたことがありますが、あの頃はyoutubeは見当たりませんでした。久々に調べたら続々と登場していました。
私が最初に彼の演奏を聞いたのは、1980年のNHKFM「世界の民族音楽」での柘植元一氏の放送を通してで、その時に流れたのは、ダストガー・ホマーユンの独奏でした。音源は70年代にAhang-e Ruzから出ていたLPで、05年頃Mahoor InstitutからCDで出たのは同じ音源のようです。一聴するなり非常に気に入り、サントゥールをそのままピアノに置き換えたような古雅な演奏には驚愕。メズラブではなく指で弾いているのに、サントゥールのメズラブ(撥)の動きが見えるような演奏です。以来、Mahoor Institutからの再発まで、どうにかして手に入らないものかと密かに25年間探していた録音でしたから、マーフールから再発された時は正に欣喜雀躍したものです(笑)
彼の演奏が近年一部でかなり話題になってきていたようです。その焦点としては、おそらく微分音を入れている所も大きいのかなと思います。ペルシア音楽では、旋法ごとに平均律にない微分音が入る訳ですが、その「西洋音楽に慣れた耳には外れた音」も、マハジュビーは正確に調律して演奏していると思います。独奏だけでなく、伴奏者としてもバナーン、ハンサリ、タージ・エスファハーニ、ガマル・アルマルーク等、当時の名歌手の多くと共演して録音が残っています。
なお、彼の名前の表記ですが、柘植氏の記事では長母音を性格に綴った「モルタザー・マハジュービー」となっています。アルファベットからは「モルテザー」と読めそうですが、アの口でエと発音するような音に近いと思いますので、モルタザーの方が近いと思われます。
今日はノスタルジックなダシュティ旋法と、哀愁に富んだエスファハーン旋法の独奏を上げておきます。(柘植氏のチャシュム誌への連載第39回、2001年5月号を参照)

Persian-Tuned Piano - Morteza Mahjoobi - Dashti

Persian-Tuned Piano - Morteza Mahjoobi - Esfahan

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