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2012年6月 8日 (金)

パリサー&ダスタン

往年のパリサーとゾルフォヌーン、パリサーとアリザーデの組み合わせは、先述のようにそれぞれJVCとキングの盤に貴重な記録が残っていますが、イラン革命後消息不明のようになっていたパリサーのカムバック後の音源は、フランスのPLAYA SOUND盤を皮切りに、ドイツのNetwork MedienとアメリカのKereshmeh(Quarter Tone)から出ていました。今日の2本目はNetwork MedienのShooridehから。バックのダスタン・アンサンブルはベールズニアーが弾いている細身のバルバット(ウードの祖先に当る弦楽器)が特に興味をそそるグループです。

師匠のマームード・キャリーミーから「あらゆる旋法を歌いこなし、イラン音楽の演奏者に求められるものを全て持っている。私の最高の教え子である。」と折り紙付きだったという名歌手ファーテメ・パリサー。「ペルシア音楽の宝石」と賞賛されながら女性であるが故に79年後のイランでは活動が禁じられてきましたが、95年のヨーロッパ・ツアーをきっかけに活動を再開しました。

一本目のように、昨日の77年の演奏の時と同じタスニーフでは、聴衆の我々だけでなく歌っている彼女自身にも特別な感慨が去来したことでしょう。世界的な民族音楽学者であった故・小泉文夫氏は、「もし死に際して5分間だけ音楽を、....と言われたら躊躇なくペルシアの歌を選ぶだろう。それはピアノでは表現できない微分音があり、あれほど絢爛な旋律はないから」(中東音楽の三極「中東ハンドブック」より)とまで激賞しましたが、同時代の歌手ではパリサーの歌唱が最もそのイメージに近かったのではと思います。(78年の東京ライヴを氏が絶賛していたような評をどこかで見たような気がします)

PARISA & DASTAN pire farzaneh PDF.mpg

Parisa/Dastan ensemble: "Shoorideh" (avaz-e afshari)

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