南米歌曲のサンバ
今日のタイトルだけ見た方は、?と思われると思いますが、サンバは例のZambaですから、アルゼンチン北西部の民族舞曲です。昔のアニメ「母をたずねて三千里」の舞台の一つだと言えば、親しみが増すかと思いますが(笑)、確かトゥクマン(ツクマンとも)が出てきたように記憶しています。この辺りのサンバやミロンガなどのアルゼンチンのフォルクローレ(民謡)を歌う代表的な名歌手が、昨日のメルセデス・ソーサであり、男性のアタウアルパ・ユパンキでした。
スペインの大歌手に、メゾ・ソプラノのテレサ・ベルガンサがいますが、彼女の名盤の一つに、スイスのClaves原盤の「エマよ、さようなら ベルガンサ南米歌曲を歌う」がありました。ブラジルのヴィラ=ロボスの「こわれたギター」という名曲に始まりますが、サンバ(Zamba)もその中にありまして、アルゼンチンの現代作曲家カルロス・グアスタビーノの「渇きの底から(Abismo de sed)」という曲がそれでした。冒頭の「こわれたギター」が個人的に特に好きでしたが、この曲はモジーニャというブラジルの抒情歌曲の系譜に属するとのこと。「昔のサンバ」というヴィラ=ロボスのサンバ・カンソンの曲も入っていますが、こちらはよく知られたSambaの方です。つまり、一枚にZambaとSambaの両方が入っていることになります。(上記クラーヴェス盤がキングからLP発売された時の濱田滋郎氏の解説を参照)
Abismo de sed
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