「不屈の民」変奏曲
キラパジュンとオルテガの生み出した「不屈の民」による、ジェフスキーの「不屈の民」変奏曲も色々とyoutubeがありました。20年余り前には高橋悠治さんの盤(コジマ録音)くらいだったように思いますが、その後フレデリック・ジェフスキー自身の録音も出て、かなり話題になりました。現代のクラシックと南米の民衆音楽を結合させたこの作品は、現代音楽に余り馴染みのないリスナーにも広く受け入れられましたが、やはり胸に迫る、この熱い名旋律あったればこそでしょう。変奏の中には、ケーナやチャランゴの響きや、イタリアの古い革命歌、ブレヒト詩/アイスラー曲の「連帯性の歌」なども引用されています。チリ人民の闘いをリアルにドキュメントしたようなこの曲は、36の変奏を潜り抜け、「不屈の民」の主題に戻ります。
この曲が書かれた1975年の頃は勿論、コジマ録音盤が話題になった90年頃と比べても、時代は大きく変わりました。現在のリスナーにはどういう風に聞こえるのでしょうか。
FREDERIC RZEWSKI The People United Will Never Be Defeated! Pt.1/5
FREDERIC RZEWSKI The People United Will Never Be Defeated! Pt.2/5
FREDERIC RZEWSKI The People United Will Never Be Defeated! Pt.3/5
FREDERIC RZEWSKI The People United Will Never Be Defeated! Pt.4/5
FREDERIC RZEWSKI The People United Will Never Be Defeated! Pt.5/5
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