Violoncello da spallaによるジーグ
今年も非常に暑い夏になっています。早くも夏バテ気味のここ数日ですので(^^;、少し横道に入って、今日は涼しげな音楽を上げておきます。ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(肩掛けチェロ)を演奏するのはヴァイオリン&ヴィオラ奏者のセルゲイ・マーロフ。曲はJ.S.バッハのお馴染みの名曲、無伴奏チェロ組曲第6番の第6曲目ジーグです。36曲中最後の曲ですが、この爽やかさ。暗譜で弾いているので楽器をよく確認できますし、寺神戸さんやシギスヴァルト・クイケンの演奏よりも軽やかに聞こえます。
この楽器につきましては、何年か前にJ.S.バッハやチェロの枠で色々と書きましたので、今回は省略します。第6番は特にこの5弦の楽器のために書かれた事はほぼ間違いないようですので、この楽器で演奏するのが一番本来の姿なのでしょう。6番を4弦の一般的なチェロで演奏するのは、相当に困難ですが、音域の広いスパッラなら「爽やかさ」も自然です(笑) J.S.バッハの頃は、このような肩掛けの小型チェロ(あるいはヴィオラ・ポンポーサ)と、現在のような足に挟むチェロのスタイルの両方があったそうです。
Sergey Malov plays Violoncello da spalla.
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