パッサカリアとパサカージェ
今日も30分ほどしか時間がなくなったので、パッサカリア(passacaglia)とパサカージェ(pasacalle)の関係について少しずつ見ていこうかと思います。一昨日の当ブログ「コンドルは飛んで行く」に引用しましたウィキペディアの解説中では、「2部がフォックス・インカイコまたはパサカージェと呼ばれる行進曲調のリズム、3部がワイノと呼ばれる華やかな舞曲~」となっていました。このパサカージェはパッサカリアのスペイン語表記と全く同じですが、パッサカリアは本来3拍子だと思いますので、ペルーに持ち込まれて拍子が変わったのか(行進曲は大体偶数拍子のため)、名前だけが当てられたのか、どちらかなのかも知れません。
パサカージェについて見ている内に、パサカージェとはアンデスのカーニバル音楽の一種のように感じられてきました。パッサカリアの本来の姿にも同じようなカーニバル趣向があるのだとしたら・・。そんなJ.S.バッハ以前の作品も少し見てみたいと思います。
EL CÓNDOR - PASACALLE
これは有名な「コンドルは飛んで行く」とはかなり違うと思いますので、ペルーに残る雛形的なパサカージェの部分でしょうか?
J.S. Bach - BWV 582 - Passacaglia c-moll / C minor
J.S.バッハのオルガン曲の名作パッサカリアハ短調。パッサカリアと言えば、まず思い出す曲です。
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コメント
1曲目、明るいですね。画の日差しのようですね。
楽器の編成も、特にバイオリンが効いてる様に感じました。
投稿: 百本八本 | 2012年9月14日 (金) 08時13分
百本八本様
お返事遅くなりました。そうですね。
ペルーのフォルクローレで、ヴァイオリンがこれ程活躍していると言うのは、30年ほど前までは全く予想も付きませんでした。
投稿: Homayun | 2012年9月19日 (水) 00時04分