カイピラの小さな汽車
金曜の何本かのタイトルを見て思いましたが、ブラジルのヴィオラはカイピラでよく弾かれる、ということでしょうか。カイピラとは、ブラジル南部の農村の住民や、彼らが話すブラジル・ポルトガル語の方言も指すようですが、カイピラと聞くとすぐ思い出すのは、ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ2番の終曲。マト・グロッソの中を走る汽車を上手く模写している曲です。もしかしたらオネゲルのパシフィック231を意識したのかもと思いますが、こちらはとてもブラジルらしく開放的な曲調。しかし、それをJ.S.バッハの曲でお馴染みのトッカータの形式に乗せるとは! 一時オッターヴァで頻繁にかかっていました。
ヴィラ=ロボスが映っている元のオーケストラ版と、チェロ二重奏&パーカッションという珍しい演奏でどうぞ。
Heitor Villa-Lobos - O trenzinho do caipira (Bachianas brasileiras #2)
O Trenzinho do Caipira (Villa-Lobos) - Duo Santoro e Ana Letícia Barros na República Dominicana
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