Viriboni (Bhairavi Varnam) スブラクシュミとマハリンガムで
昨日「南インド古典(カルナティック)の大歌手M.S.スブラクシュミの歌にも、確かこのラーガ・バイラヴィの名唱がありました。そして、その同じ曲を、鬼才マハリンガムも吹いていました。」と書きましたので、早速調べてみました。
曲名はヴィリボニと言って、スブラクシュミの方はインドEMIからのアルバムSangita Kalanidhiの一曲目、マハリンガムはフランスStilのパリ・コンサートの一枚目の一曲目に収録されています。youtubeではスブラクシュミは音源のみ、マハリンガムはライブでありました。
オルターポップから日本盤で出ていた時の井上貴子氏の解説によると、「ヴィリボニはヴァルナムという、高度なラーガ表現を習得するために作られた練習曲形式でラーガのエッセンスがぎっしりつまっていて、雰囲気作りや声ならしのためにコンサートの幕開けによく歌われる」とありました。アーディヤッパイヤーという作曲家名は聞きなれませんが、ティヤーガラージャやディクシタールのような南インドの楽聖も学んだという、カルナティック音楽でも最も古いものだそうです。ラーガは南インドでも代表的な「朝のラーガ」バイラヴィ、ターラ(拍節)はアタで、5+5+2+2の14拍子。
聞いていて、やはり北インドのシンディ・バイラヴィやアヒル・バイラヴと似たものを感じます。
MS Subbulakshmi Viriboni Bhairavi RaagaVarnam
Sri T.R. Mahalingam Concert Pt. 1
冒頭で演奏されているのがヴィリボニだと思います。
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