高砂の舞囃子
広く取ったとしても、今日で松の内は終わりになります。年明けしてもう半月。楽しく目出度い時と言うのは、あっという間に過ぎ去るものですね。
名高い「高砂」の付祝言の謡曲は昨日アップしましたが、今日も「高砂」をもう少し見てみようかと思います。一本目はシテが面と装束を付けていませんし、四拍子の伴奏が派手に付くところからも、舞囃子のようです。夜桜の下での演奏は、HDビデオで録音の臨場感も素晴らしいです。四拍子(能管、小鼓、大鼓、太鼓)がこれ程よく聞こえる映像も珍しいように思います。地謡に女性が見えるのも当世風です。1948年まで、能楽の世界は女人禁制でしたから。
2本目も舞囃子ですから、やはり「高砂」の抜粋のようになっているのでしょうか。こちらは宝生流ですが、一本目は他の流派ではないかと思います。
NEX-VG10 夜桜下の能(高砂) Noh stage 'Takasago' under cherry blossoms by
宝生流舞囃子「高砂」
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コメント
能を、はじめて見ました。
雅楽と、能は、どんな、歴史的な関係にあるのでしょう?
と、思いました。
あと、下北の能舞が、神楽でなく、能舞とのことは、1本目の謡?をきいていて、ああ、能舞にも、こんな雰囲気あったような、きがする、だから、能舞なんだかもしれないとも、思いながら、見ました。
能、見れて、良かったです。
投稿: 百本八本 | 2013年1月16日 (水) 23時18分
百本八本様
いつも情報有難うございます。今日のブログで能舞のことを取り上げました。知らなかったので、とても驚きました。まだまだ日本にもワンダーワールドがあるなと思いました。
雅楽と能は、発生したころから支持層が異なるようですが、「万歳」のように共通した演目名がかなり見受けられると思います。大陸から伝来したイメージも多いと思います。日本中世における聖と俗の芸能は、コインの裏表の面もあったと言えるのでしょうか。
投稿: Homayun | 2013年1月18日 (金) 00時43分