萬歳流し
昨日の横手萬歳の3本をアップ後にしっかり見ましたが、この芸に惚れ込んだ作曲家、柴田南雄氏の作品「萬歳流し」を横手で披露している後半の映像にも驚きました。86年と言う時代も感じさせます。今でもこういう合唱ムーヴメントが可能なのかどうか、考え込んでしまいます(笑) 四半世紀ほど前ですが、古きよき時代を見るような思いでした。
しかし、西洋的な語法とは全く異なる古老のお二人(横手萬歳師 松井福蔵・最上盛治郎)の芸は、この現代作品の遥か上を行く素晴らしさです。最高の至芸が6分ほど収録されている一本がありましたので、今日はこちらから上げておきます。そして2,3本目には「題名のない音楽会」での萬歳流しの貴重映像を。この柴田南雄氏の「萬歳流し」は、現行盤では合唱のためのシアター・ピースに収録されております。
日本の放浪芸 壱 横手萬歳 御門萬歳
法政大学アリオンコール萬歳流し(1/2)
法政大学アリオンコール萬歳流し(2/2)
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コメント
1曲目の、前半の、ゆっくりした歌と、ぽんぽんの語り、こういうのも、かけあいというんでしょう、見出した小沢昭一さんという人なのですね。
ところどころしか聞き取れない語り、箱しばり、山しばりみたいのは、ラップの韻しばりみたいで、大判小判の寿ぎ方なんかは、俵積み唄みたいだとか、いろいろ、思いつきながら、楽しみました。
何回か、きいてしまいました。
投稿: 百本八本 | 2013年1月12日 (土) 22時34分
百本八本様
この二人の声の組み合わせは、ほんとに衝撃的なまでの素晴らしさです。小沢さんが初めて見出した訳ではないと思いますが、こういう所謂「ふるさとの伝承」を、当地以外の人にも広く知らしめた功績は大変に大きいと思います。
投稿: Homayun | 2013年1月15日 (火) 01時06分