ムリダンガムのソロ
ヴィーナが続きましたので、今日は少し南インドの両面太鼓ムリダンガムのソロを見てみましょう。北インドのタブラほど華やかさはないかも知れませんが、南インドらしい数学的で複雑なリズムを叩き分ける素晴らしい打楽器です。ソロでの迸るテクニックは、人間技とは思えないほど。やはりイランのトンバクや北インドのタブラと並んで、世界でも最も高度に発達したリズム体系を持つ素晴らしい打楽器だと思います。
70年代のNHKFM「世界の民族音楽」で、エンディングの音楽としてムリダンガム・ソロが流れていました。天体の運行のような複雑でありながら規則性のあるリズムには、バラモンの思想のエッセンスが込められているようなニュアンスのことを小泉文夫氏が語られていたように思います。
一本目は名歌手バーラムラリクリシュナのステージでのウマヤルプラムK.シヴァラマンのソロ。ヴァイオリンは最高の名手T.N.クリシュナン。途中から映像と音がずれるのが残念です。二本目は歌手は不明ですがヴァイオリン奏者に名手M.S.ゴパラクリシュナンの姿が見えます。こちらのムリダンガム名人はパルガット・ラグー。そして三本目は、往年の巨匠達の伴奏を担当してきた巨匠パルガット・マニ・アイエルです。
tani Avartanam - Umayalpuram K Sivaraman & G Harishankar
Palghat Raghu - Mridangam Solo
Carnatic thani avarthanam - Palghat Mani Iyer - Adi Talam
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