バハウッディン・ダガル
ドゥルパッドとカヤールの関係は、能楽と歌舞伎に少し似ているかなと常々思っていました。今日はもっとルードラ・ヴィーナの楽器自体がよく見える映像を選んでみました。昨日のズィア・モヒウッディン・ダガルと同じドゥルパッドの名家ダガル家の一人、バハウッディン・ダガルの演奏で、お馴染みのラーガ・バイラヴィです。ムガール朝以後のイスラーム圏の音楽文化の影響が強いシタールやサロッドに対し、純インドと言って良いのでしょう、北インドの古楽に当るドゥルパッドと南インド古典音楽の、3つのバイラヴィを聞き比べるだけでも、色々と各インド古典音楽のそれぞれの特徴が見えてくるように思います。
ズィア・モヒウッディンや92年に来日した声楽のザヒルッディン(何度か来日した若手歌手ワスィフッディン・ダガルの叔父)とどういう繋がりになっているか、すぐには出てきませんが、どこかに資料がありました。
こうして鮮明な映像を見ると上下の共鳴胴の瓢箪がいかに巨大かがよく分ります。この長く伸びるドローンと大きなガマク(装飾音形)は、この共鳴胴とフレットのブリッジの深さから生まれるのでしょう。幽玄美においては、ズィア・モヒウッディンには負けていると思いますが。
Bahauddin Dagar playing Raga Bhairav Pt1
Bahauddin Dagar playing Raga Bhairav Pt2
Bahauddin Dagar playing Raga Bhairav Pt3
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