ラルグディとクンナックディ
カルナティック・ヴァイオリンの名手は他にもまだまだ大勢いて、今日のラルグディ・ジャヤラーマンやクンナックディ・ヴァイドヤナタンも非常に有名な人です。ラルグディのロシア公演の方は弟子達との演奏でしょうか、こういう風に一見フリーな掛け合いでも、一切不協和になることなく、ラーガの美しい調和を聞かせる技量は大変なものだと思います。
クンナックディの方は、スブラマニアム&シャンカールの兄弟のヴァイドヤナタンとは別人。額の三本線が特徴的ですが、これは特定のカーストのしるしです。男性の額に聖灰で描かれ、この集団の代表的な名字には Iyer, Vadyar, Dikshitar, Shastry などがあり、カルナティック音楽に詳しい方はすぐに有名な音楽家の名前が多いことに気付かれると思います。南インド三大楽聖の内、ティヤーガラージャ以外の二人の名前(ムトゥスワミ・ディークシタール、シャーマ・シャーストリ)も見えます。
Lalgudi Performs In Russia (Part 1 of 3)
Hari varAsanam-Violin Mastero Kunnakudi Vaidyanathan
| 固定リンク
「南インド古典音楽」カテゴリの記事
- Mela Raga Malika Part2(2017.08.16)
- 72 MelaragaMalikaの学習風景あるいは発表会?(2017.08.11)
- M.S.Subbulakshmi / Mela Raga Malika(2017.08.07)
- パルガット・マニ・アイエルのムリダンガム(2017.06.22)
- ハリシャンカルのカンジーラ(2017.06.21)
コメント