T N Krishnanのヴァイオリン
小泉文夫氏留学時のヴィーナの先生ですが、デバコッタイ・アイエンガルという人で、~・アイエルという名ではありませんでした。さすがにこの人のyoutubeはないようです。そう言えば、15年ほど前にドレスワミ・アイエンガルの名を聞いて、この人が小泉さんの先生か?と思ったのを思い出しました。
今日から南インドのヴァイオリンの方に移りたいと思いますが、まずは最高の名手と賞賛されるT.N.クリシュナンから。カルナティック・ヴァイオリンと言えば、OcoraやECMなどの音源が早くから出ていた、L.スブラマニアムやシャンカールの兄弟が欧米や日本では有名ですが、本場では状況が異なるようです。往年の名人の伴奏を務めてきたT.N.クリシュナンは、近年ソロ活動がほとんどになっているようです。クレモナの銘器を操るという彼の強靭なヴァイオリンの音にはいつも驚かされます。ソロの技術が最高に発揮されるラーガ・マーリカーやラーガム・ターナム・パッラヴィを見てみたいものですが(CDはいくつかありました)、伴奏ヴァイオリンが付くのが多く、ソロは意外に少なそうです。
南インド式の弾き方は、このように顎にはさまず胸に当てて、糸巻きを右足裏の側面に当てるスタイルで、それだけでも西洋式しか知らない人は驚くと思いますが、更に左手指にココナッツ・オイルを塗って滑りやすくするという話を聞いたことがあります。そうしないと、大きなガマカ(装飾音形)がかけられないのでしょう。
T N Krishnan - Vandhanamu
T N Krishnan - Mana Vyala Kim
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コメント
インドのバイオリンの弾き方、床に置くだったか、足にはさむだったかして、油でべたべたにした指で弦を押えるんだと、聞いたことがあしましたが、
はじめて見ました。
琴みたいに、弦を上から押えるのを想像していました。
あごにはさまないのの、もっと下にかまえたですたんですね。
投稿: 百本八本 | 2013年2月16日 (土) 00時03分
百本八本様
T.N.クリシュナンのような大御所の映像まで上がっているとは知りませんでした。見るのは今回初めてです。
南インドはそんな感じですが、北インドのヴァイオリンは、西洋に近いように見えます。また近々取り上げます。
投稿: Homayun | 2013年2月19日 (火) 01時00分